今、日本の若者たちの間でバズりまくっているLenaの楽曲「life was a beach」って知っている? 2019年にリリースされたこの曲が2022年の今になってバズっている背景と、その歌い手で、ドイツを代表するシンガーであるLenaについて紹介。 (フロントロウ編集部)

Lenaが2019年にリリースした「life was a beach」が日本で大ヒット中

 ドイツ出身のシンガーソングライターであるLenaが2019年にリリースした楽曲「life was a beach」が、リリースからおよそ3年を経て、Spotifyの「バイラルトップ50 日本」に今年の3月11日から5月13日現在まで63日間にわたってランクインし続けるなど、日本の若者たちの間で大流行している。

画像: umj.lnk.to
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 とりわけ、2022年5月に入ってからその勢いは顕著となっていて、「life was a beach」は、若者のユーザーが多いLINE MUSICにおいて、洋楽チャートとPOPチャートで首位を独走中。両チャートにおいて5月1日から13日時点のチャートまで、なんと13日間にわたって首位をキープしている。

 さらには、流れている曲が気になった時に検索できるアプリであるシャザムでも、5月1日のチャートで4位にランクイン。こちらは、洋楽以外のオールジャンルが含まれるランキングであるため、「life was a beach」がいかに多くの場面で流れていたかや、気になって楽曲を検索したユーザーがいかに多かったかを示すデータとなっている。

画像: 日本時間5月11日時点のLINEミュージックの洋楽チャート。

日本時間5月11日時点のLINEミュージックの洋楽チャート。

「life was a beach」はなぜ日本で大ヒットに?

 近年、TikTokがきっかけとなって楽曲がリリースから時を経てヒットすることが珍しくなくなっているが、「life was a beach」はそのTikTokで流行しているのはもちろんのこと、インスタグラムのショートムービー機能であるリール動画でも、多くの動画に使用されて大ヒットに!

画像1: 「life was a beach」はなぜ日本で大ヒットに?

 インスタグラムでは、ファッション動画やメイク動画といったおしゃれな動画から、日常を映した何気ない動画まで、幅広いリール動画で「life was a beach」が使用されており、中には、100万回再生を超えているものも。2022年5月13日の時点で、同曲は約9万4,000件の動画でBGMとして使用されている

画像2: 「life was a beach」はなぜ日本で大ヒットに?

 そしてTikTokで、81万人のフォロワーを持つ日本の人気ダンスグループであるローカルカンピオーネが「life was a beach」を使ったダンス動画をアップすると、現在までに270万回以上再生されるなど大きな話題になり、その派生動画が1万4,000件以上アップされるなど、バイラルに。

 関連動画の総再生回数が4月18日〜5月8日までのわずか2週間で1億回以上再生されるなどしたことで、楽曲の注目度が急速に高まり、LINE MUSICやシャザムのチャートでの急上昇につながった。

 ちなみに、ローカルカンピオーネによるダンスは、Lena本人の目にも留まっており、Lenaも自らのTikTokにダンス動画を投稿している。

「life was a beach」はこんな曲!

 今年に入ってから日本でヒットすることとなった「life was a beach」は、ドイツ出身のシンガーであるLenaが2019年4月にリリースした5thアルバム『Only Love, L(オンリー・ラヴ,L)』に収録されている楽曲。

画像: 「life was a beach」はこんな曲!

 「何週間も 眠れてない/キングサイズのベッドで一人っきり/同じことを何度も考えてしまって/手放すことができないみたい」という歌詞から始まるこの曲で歌われているのは、失恋をなかなか乗り越えられずに葛藤する気持ち。ちなみに、この「life was a beach」というタイトルは、“人生は厄介なもの”を意味する「life is a bitch」というスラングをもじったものとなっている。

 Lenaは、恋人といた時の人生を「ビーチ」になぞらえ、優しくもちょっぴり切ないメロディーに乗せて、次のように歌っている。

昔 あなたと一緒のときは
人生はまるでビーチだった
今は あなたの足跡が見える
でも私までは届いていない

昔 あなたと一緒のときは
人生はまるでビーチだった
今は そうじゃなかったってわかってるけど
私はまだ変われていない

ー「life was a beach」歌詞抜粋

Lenaはドイツでは超有名人!国を代表するポップスター

 本名をレナ・マイヤー=ラントルートというLenaは2010年に、ヨーロッパ最大の音楽コンテストであるユーロヴィジョン・ソング・コンテストにドイツ代表として出場。昨年にはイタリア代表として出場したマネスキンが優勝したことで大きな話題になったこのコンテストで、Lenaは2010年大会の王者となり、一躍ヨーロッパのスターに。

画像: 2010年のユーロヴィジョン・ソング・コンテストにドイツ代表として出場したLena。

2010年のユーロヴィジョン・ソング・コンテストにドイツ代表として出場したLena。

 ユーロヴィジョンで披露した楽曲「Satellite」は、ドイツのシングルチャートで1位を獲得。さらに、同曲が収録されたデビューアルバム『マイ・カセット・プレーヤー(My Cassette Player)』で同アルバムチャートの首位も獲得したLenaは、シングルチャートのトップ5に同時に3曲を送り込むという、ドイツのチャート史上初の快挙も達成した。「Satellite」はヨーロッパ中で聴かれることとなり、米Billboardが集計した、ヨーロッパ全体の楽曲のチャートであるユーロピアンHot100でも首位を獲得した。

 その後、現在までにリリースした5枚のアルバムはすべてドイツのアルバムチャートの首位か2位を獲得するなど、デビュー以来、10年以上にわたってドイツのポップミュージックシーンの先頭集団で走り続けてきたLena。ヨーロッパでも高い評価を集め続けており、MTVヨーロッパ・ミュージック・アワードではこれまでに、名誉ある最優秀ユーロピアン・アクト賞を含む5つの賞を受賞している。

画像: 2013年にオランダのアムステルダムで開催されたMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードに出席したLena。

2013年にオランダのアムステルダムで開催されたMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードに出席したLena。

 Lenaはシンガーとしての活動と並行して、これまでに映画の吹き替え声優としてもその声を活かしており、2016年に公開されたドリームワークス・アニメーションによるアニメ映画『トロールズ』では、主人公であるポピーの声優を務めた。

 さらに、アメリカ発の人気オーディション番組『ザ・ヴォイス』の審査対象を子供向けにしたドイツ版である『The Voice Kids(原題)』で、長きにわたって子供たちのコーチを務めるなど、後輩たちの育成にも一役買っている。

画像: 2013年〜2016年までと、2019年〜2020年の期間、ドイツの『The Voice Kids(原題)』でコーチを務めたLena。

2013年〜2016年までと、2019年〜2020年の期間、ドイツの『The Voice Kids(原題)』でコーチを務めたLena。

Lenaから日本のファンへメッセージ

 「life was a beach」が日本でバイラルヒットしていることはLena本人の耳にも届いており、ヒットを受けて、Lenaは世界中の人たちにこの事実を報告するために英語でインスタグラムに動画を投稿。

画像: Lenaから日本のファンへメッセージ

 Lenaは自身のファンに、日本のシャザムやスポティファイのチャートに同曲がランクインしたことを報告した上で、「本当にありがとうございます。感謝しています。この曲を聴き続けたり、このサウンドを使ったり、この曲を使ったりしてくれてとても嬉しいです。ありがとう。私からキスとハグを送ります」と、日本のファンにメッセージ。

 Lenaのこの投稿には、日本のファンからコメントが寄せられているのはもちろんのこと、海外のファンからも、英語やドイツ語で祝福のコメントが多く寄せられている。

 「life was a beach」を使ったインスタグラムのリール動画やTikTok動画は、今も増え続けており、「life was a beach」の流行はまだまだ続きそうな予感。

<リリース情報>
Lena「life was a beach」
配信中
ストリーミング/ダウンロードはコチラから。

画像: https://umj.lnk.to/LifeWasABeach!FR

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Photo:ゲッティイメージズ,©️Lena/Instagram

(フロントロウ編集部)

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