ライラ・モスの腕に注目が集まる
2021年9月にサプライズで発表された、ヴェルサーチェ(Versace)とフェンディ(Fendi)による異例のコラボ。
ミラノ・ファッションウィークの最終日に発表されたヴェルサーチェとフェンディのコラボは、「Fendace(フェンダーチェ)」と名付けられ、これまでのブランド同士のコラボと違い、ヴェルサーチェの服をフェンディのキム・ジョーンズとシルヴィア・ヴェンチュリーニが、そしてフェンディの服をヴェルサーチェのドナテラ・ヴェルサーチェがデザインするという新しい試み。
人気ブランドの双方のデザイナーの友情から成り立ったこのコラボ。話題のコラボのキャンペーンには元祖スーパーモデルであるケイト・モスの子供で、自身も母親の後を追ってモデルとして活躍するライラ・モスが抜擢された。そして、その時ライラの腕についていたものに注目が集まった。
1型糖尿病だと公言するライラ
この時ライラの腕についていたのは、じつは血糖値を測定するための装置。ライラは膵臓のインスリンを出す細胞が壊される1型糖尿病だということを公言しており、The Kitのインタビューで「私が糖尿病であることを知っている人は少ないと思います。見ただけでは誰も本当にわからないんです。私は1型です」と明かしていた。
また、ランウェイでもインスリンを持続的に注入するインスリンポンプをつけたままウォーキングしている姿がよく目撃され、つい先日開催されたメットガラでもケイトと登場したライラの太もも上部にはインスリンポンプが。
広告やランウェイでもインスリンポンプや糖分濃度を測定する装置を隠さず、あえて見せるスタイルを取っているライラに勇気をもらうと言う人は大勢いる。ライラは将来1型糖尿病と闘う人たちの力になりたいようで、「できる限り助けたいと思っています。手伝いたいことは山ほどあるんです」とも語っていた。(フロントロウ編集部)