マドンナがNFTアート業界に参入
「非代替性トークン」を意味するNFTは、暗号資産(仮想通貨)に用いられるブロックチェーン(分散型台帳技術)を利用したデジタル資産で、世界にたった1つだけのデータ(デジタル・コンテンツ)に価値を付ける技術として注目され、大きなブームを巻き起こしている。
セレブのなかには、チャリティのためにNFT コレクションをオークションにかける人もおり、モデルのカーラ・デルヴィーニュは匿名アーティストのケミカルXと一緒に制作した女性器について語るショートフィルムをオークションに出したことがある。
そんな、なにかと話題になるNFTアートを、今度はマドンナがデジタルアーティストのビープルとコラボしてオークションにかけることに。マドンナは3部作からなるNFTアートを売り出すようで、1年前からこのプロジェクトに取り組んでいたという。
今回のチャリティオークション出品は、ウクライナを拠点に戦争を目撃した子どもたちの心のケアに取り組んでいる支援団体ヴォイセス・オブ・チルドレン財団(the Voices of Children Foundation)、コンゴ民主共和国東部のブカブにある、暴力を受けた女性たちを支援するシティ・オブ・ジョイ(the City of Joy)、そして保釈金を支払う余裕がなく、刑務所で苦しんでいる人を助けるブラック・ママズ・ベイル・アウト(Black Mama’s Bail Out)という3つの団体への寄付を目的としているのだが、そのNFTアートが強烈だと話題に。
女性器から“自然を出産”
そのNFTアートの第1弾「Mother of Creation(創造の母)」は、全裸のマドンナと思われる人がリアルに描かれた女性器から自然を出産するというもの。
女性器の描写があまりにリアルなこの作品について、マドンナは「私は創造という概念を調査したかったんです。女性の膣を通して子供がこの世に誕生する方法だけでなく、アーティストが創造性を生み出す方法も調査したかったのです」とプレスリリースで語り、すべての作品は3Dスキャンで考案されたと明かしている。
このNFTアートのコレクションは、「Mother of Evolution(進化の母)」、「Mother of Technology(テクノロジーの母)」と続き、それぞれNFTアートを販売している「SuperRare」でオークションにかけられる。果たしてこのNFTアートのコレクションは、いくらで落札されるのだろうか。(フロントロウ編集部)