アカデミー賞授賞式で俳優のウィル・スミスから平手打ちされたコメディアンのクリス・ロックが、自身のショーでビンタ事件に絡めたジョークを飛ばした。(フロントロウ編集部)

クリス・ロックがビンタ事件に絡めたジョークで笑いを取る

 今年3月に開催されたアカデミー賞授賞式で、俳優のウィル・スミスから平手打ちされたコメディアンのクリス・ロックが、ビンタ事件に絡めたジョークで観客の笑いを誘った。

 ご存じの方も多いと思うが、授賞式にプレゼンターとして登場したクリスがウィルの妻ジェイダ・ピンケット・スミスの坊主頭をジョークにするひと幕があり、そのことに激怒したウィルが、突如、壇上にあがってクリスをビンタするという事件が起きた

画像1: クリス・ロックがビンタ事件に絡めたジョークで笑いを取る

 それでもなおウィルの怒りは収まらず、Fワードと呼ばれる放送禁止用語を使ってクリスを罵り、アメリカではその瞬間だけ無音で放送された。じつは、ジェイダは脱毛症に悩まされており、それが理由で2021年から坊主頭にしている。その事実をクリスが知っていたかどうかは不明だが、米TMZは、“クリスはジェイダが脱毛症であることを知らなかった”と報じている。

 現在、「Ego Death」と題したスタンダップコメディツアーの真っ只中にあるクリスは、つい先日、英ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われたショーでステージにあがるや否や、「もし心配してる人がいるなら俺は大丈夫。(殴られたことによって失った)聴力はほとんど戻った」とキレッキレのジョークをお見舞い。

画像2: クリス・ロックがビンタ事件に絡めたジョークで笑いを取る

 また、約1ヵ月半前、“金をもらうまでビンタ事件の話はしない”とジョークを飛ばして話題になったクリスは、今回のショーでも「みんな俺がつまらない話をすることを期待してる。でも、今その話をするつもりはない。いずれ話すよ。ネットフリックスで」と発言し、少なくとも今は騒動について詳しく語るつもりがないことを改めて強調した。続けて、「『言葉も痛みを伴う』と言うやつは、実際に殴られたことがないんだろう」とも語ったと英The Independentは伝えている。

 ちなみに、一方のウィルは、事件直後に自身のインスタグラムを通じて「クリスに公式に謝罪したいと思います。私の言動は常識はずれで、間違っていました。自分の行ないを恥じています」(※一部抜粋)と自身の行動を謝罪。さらに、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーからの退会を自ら申し出た。その後、映画芸術科学アカデミーはウィルに対し、この先10年間、同団体主催のイベントへの出入りを禁止することを発表している。(フロントロウ編集部)

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