ワン・ダイレクションの活動休止後、ハリー・スタイルズはいかにしてソロアーティストとして時代を代表するポップスターの座に上り詰めたのか?待望のニューアルバム『ハリーズ・ハウス』をリリースしたこのタイミングで、ハリーのソロとしてのこれまでのキャリアを時系列で振り返る。(フロントロウ編集部)

「アズ・イット・ワズ」が2022年を代表するアンセムに

 ハリー・スタイルズがサードアルバム『ハリーズ・ハウス』のリードシングルとしてリリースした「アズ・イット・ワズ」が、早くも2022年を代表するアンセムとなりつつある。

この世界には僕たちだけ
知っているでしょ、もう昔とは違うんだ
この世界には僕たちだけ
知っているでしょ、もう昔とは違うんだ
昔とは
昔とは
知っているでしょ、もう違うんだ

ー「アズ・イット・ワズ」歌詞抜粋

 アルバムに先立って4月にリリースされた「アズ・イット・ワズ」は、リリースされるや否や、SpotifyとApple Musicのそれぞれにおいて2022年に入ってから1日に最も再生された楽曲に。さらには、2017年にリリースしたデビューシングル「サイン・オブ・ザ・タイムズ」以来となる全英1位を獲得し、6週にわたって全英1位をキープ。また、全米シングルチャートでも、2020年に「ウォーターメロン・シュガー」で獲得して以来の1位を獲得し、累計3週にわたって首位に立った。

コーチェラ・フェスティバルのヘッドライナーにも大抜擢

画像: コーチェラ・フェスティバルのヘッドライナーにも大抜擢

 ハリーといえば、2022年に3年ぶりに開催された、世界を代表する野外フェスティバルであるコーチェラ・フェスティバルで、ビリー・アイリッシュやザ・ウィークエンド&スウェディッシュ・ハウス・マフィアと並んでヘッドライナーを務めたばかり。

 「アズ・イット・ワズ」からコーチェラ・フェスティバルのステージをスタートさせたハリー。

 多くのセレブたちも観客として訪れることで知られるコーチェラ・フェスティバルは、アメリカの若者たちの間で最もホットなフェスティバルの1つで、そこでヘッドライナーを務めることは、一流のポップスターとして認められた証。初出演にしてヘッドライナー抜擢という快挙を達成したハリーだが、かつてワン・ダイレクションの一員として一世を風靡したハリーは、どのような経緯でここまでの立ち位置を確立したのだろうか?

 ここでは、ハリーがいかにして現在の立ち位置に上りつめて行ったかを、節目となった記録と共に、時系列で振り返っていく。

ハリー・スタイルズのソロとしてのキャリアをおさらい

ワン・ダイレクションのメンバーとして一躍世界的なスターに

画像: ワン・ダイレクションのメンバーとして一躍世界的なスターに

 ご存知の通り、ハリーは2010年に出場したイギリスのオーディション番組『Xファクター』がきっかけで、同番組で共演したリアム・ペイン、ナイル・ホーラン、ルイ・トムリンソン、ゼイン・マリクと共に5人でボーイズグループ、ワン・ダイレクションを結成。

 2011年にデビューしたワン・ダイレクションは、“1D”の愛称で世界中のファンたちから愛され、史上初めて4作連続で米チャートで初登場1位となったグループになったり、ワールドツアーに600万人以上を動員したりと、社会現象になった彼らは、惜しまれながらも2016年に活動休止。以降は、全員がソロとしての活動に専念している。

「サイン・オブ・ザ・タイムズ」で鮮烈なソロデビュー

 5人の中で最年少のメンバーだったハリーは、2016年にグループが活動休止した後で、同年6月にソロアーティストとしてレコーディング契約。2017年3月にファーストシングル「サイン・オブ・ザ・タイムズ」をリリースして、ソロデビューを果たした。

 セルフタイトルがつけられたソロデビューアルバム『ハリー・スタイルズ』からのファーストシングルとなった「サイン・オブ・ザ・タイムズ」は、ソロとしての待望の最初の楽曲とだけあって、なんと84カ国のiTunesチャートで首位を獲得。母国イギリスのシングルチャートでも首位を獲得して、ソロアーティストとして幸先の良いスタートを切った。

 その後リリースされたデビューアルバム『ハリー・スタイルズ』では、全英と全米のそれぞれのアルバムチャートで首位を獲得したほか、55カ国のiTunesチャートでも1位を獲得。いかにハリーのソロデビューが待ち侘びられていたかを証明する結果に。さらには、同作を引っ下げたソロとして初のワールドツアーでは、20ヵ国90公演をソールドアウトさせるなど、興行面でも大きな成功を収め、ここ日本でも、2017年12月と2018年5月の2度にわたって来日ツアーを行なった。

画像: 2017年12月に来日公演を行なうために来日し、羽田空港でファンに手を振るハリー・スタイルズ。

2017年12月に来日公演を行なうために来日し、羽田空港でファンに手を振るハリー・スタイルズ。

映画『ダンケルク』で俳優としてもデビュー

 ハリーはソロシンガーとしての活動と同時進行で、俳優業にも進出しており、2017年7月に公開されたクリストファー・ノーラン監督作品『ダンケルク』に出演して、俳優としてもデビュー。

画像: 映画『ダンケルク』で俳優としてもデビュー

 ハリーは俳優としても高い評価を確立することになり、2022年5月現在、恋人で映画監督のオリヴィア・ワイルドがメガホンをとり、MCU俳優のフローレンス・ピューと共演する心理スリラー『Don’t Worry Darling(ドント・ウォーリー・ダーリン)』と、男性同士の恋を描く『My Policeman(マイ・ポリスマン)』の2本の新作映画の公開が控えている。

恋人オリヴィア・ワイルドとの出会いも撮影現場で

 ちなみに、テイラー・スウィフトやケンダル・ジェンナー、モデルのカミーユ・ロウらと交際したり、関係が噂されたりと、ショービズ界屈指の“モテ男”としても知られるハリーだが、そんな彼が現在の恋人であるオリヴィア・ワイルドと出会ったのも『Don’t Worry Darling』がきっかけ。

画像: 今さら聞けない!?時系列で振り返る、ハリー・スタイルズが現代のアイコンになるまで【特集】

 お互いに秘密主義で、交際については滅多に公の場で語らない2人だが、交際は至って順調なようで、ハリーが2021年9月より行なった『ラヴ・オン』ツアーの初日公演ではオリヴィアが目撃された。

ミュージシャンからZ世代のアイコンへ

 ソロになったハリーは、次第にファッションの好みにも変化が。特に顕著にスタイルの変化が見られる契機となったのが2017年頃からで、ピンクやブルーなどのカラースーツを好んで着るように。

画像: ミュージシャンからZ世代のアイコンへ

 その後、ファッションブランドのグッチ(Gucci)と密な関係を築くようになってからは、ジェンダーフリーなファッションをより好んで選ぶようになっていったハリー。2019年のメットガラでレディー・ガガらと共にホストを務めた際には、首元にボリューミーなリボン、袖口や胸元にレースがあしらわれたブラックのシースルーのブラウスにパールのピアスを着用して出席し、大きな話題になった。

画像: 2019年のメットガラで共同司会を務めた、ハリーとグッチのデザイナーであるアレッサンドロ・ミケーレ。

2019年のメットガラで共同司会を務めた、ハリーとグッチのデザイナーであるアレッサンドロ・ミケーレ。

 さらに2020年には、歴史ある女性ファッション誌である米Vogueで、男性として初めて表紙に抜擢されて歴史を作ることに。この時にも、グッチのレザーのドレスやスカートなどを着用し、ジェンダーに囚われないファッションに身を包んだ。

画像: ©️Vogue

©️Vogue

 米Vogueの誌面では、グッチでデザイナーを務めるアレッサンドロ・ミケーレがハリーについて次のように賛辞を寄せた。「彼は自分のフェミニンな側面と親密な関係にあって、それが自然なことなんです。自分が居心地の良さを感じながら自由に遊び心を表現できるという点において、彼は若い世代に多大なインスピレーションを与えています。彼は革命を起こしていると思いますよ」

米人気番組やメットガラのホストに抜擢

 2019年には、ジェームズ・コーデンが司会を務めていることで知られるアメリカの大人気番組『The Late Late Show(ザ・レイト・レイト・ショー)』で、ジェームズに代わって司会を務めたことも。この時には、かつて交際報道が出たこともある、モデルでリアリティスターのケンダル・ジェンナーとの共演でも話題になったが、ジョークも交えたハリーの司会術は高く評価された。

 さらに同年には、ファッションの祭典であるメットガラで共同ホストにも抜擢。音楽の世界を超えて、ショービズ界やファッション界などで大役を任されてはそれを見事にこなし、スターとしての存在感を大きくしていった。

画像: 2019年のメットガラにて共同司会を務めた(左から)セリーナ・ウィリアムズ、ハリー、アレッサンドロ・ミケーレ、レディー・ガガ、アナ・ウィンター。

2019年のメットガラにて共同司会を務めた(左から)セリーナ・ウィリアムズ、ハリー、アレッサンドロ・ミケーレ、レディー・ガガ、アナ・ウィンター。

「ウォーターメロン・シュガー」で全米1位を初めて獲得

 2019年にはセカンド・アルバム『ファイン・ライン』をリリースしたハリー。同作は全米アルバムチャートで2週連続となる1位を獲得し、UKの男性ソロアーティストとして、デビューアルバムから2作連続で全米1位を獲得した初のアーティストという快挙を達成した。

 新型コロナウイルスの世界的なパンデミックに見舞われ、同作を引っ下げたツアーの延期を余儀なくされるという憂き目に遭ったものの、同作からのシングル「ウォーターメロン・シュガー」のミュージックビデオでは、感染予防のためにソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保が義務付けられたことを逆手に取り、濃厚接触にオマージュを捧げた内容に。

 「このビデオを“触れること”に捧げます」というメッセージから始まる、キャストたちが濃厚な絡みを見せるこのビデオが大きな話題になったことも手伝って、ハリーは同曲で、ソロとしては初となる全米シングルチャートの首位を獲得。現在のシーンを代表するポップスターとしての地位を確固たるものにした。

ワン・ダイレクションのメンバーとして初めてグラミー賞を受賞

 『ファイン・ライン』は批評的にも成功を収め、第63回グラミー賞では3部門にノミネートされ、ハリーは自身初となるグラミー賞ノミネーションを獲得。

 第63回グラミー賞で最優秀ミュージックビデオ賞にノミネートされた、『ファイン・ライン』からのシングル「アドア・ユー」のMV。

 結果としては、「ウォーターメロン・シュガー」で最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞を受賞し、キャリア初のグラミー賞を受賞することに。これは、ワン・ダイレクションのメンバーとしても初のグラミー賞受賞という快挙だった。

画像: ワン・ダイレクションのメンバーとして初めてグラミー賞を受賞

待望のサードアルバム『ハリーズ・ハウス』をリリース

 エンターテイメントの中心地であるアメリカとイギリスのそれぞれのチャートを制し、ついにグラミー賞まで獲得したハリーが、3作目となるニューアルバム『ハリーズ・ハウス』を5月20日にリリースした。

 直訳すると「ハリーの家」というタイトルが付けられた本作は、そのタイトル通り、オーディエンスをまるでハリーの自宅に案内されたような気持ちにしてくれるような作品で、彼は米Better Homes & Gardensとのインタビューで本作について、「これまでで最も大胆で楽しくて、群を抜いて親密なサウンドになっています」と説明する。

 今やポップスターとして確固たる地位を築いたハリーがリリースした、3年ぶりとなる待望のニューアルバムは、ハリー史上最もパーソナルな作品となっているので、ハリーが綴る楽曲たちに耳を傾けながら、彼の自宅で聴いているような気分を堪能して。

<リリース情報>

画像: sonymusicjapan.lnk.to
sonymusicjapan.lnk.to

ハリー・スタイルズ
3rd アルバム『ハリーズ・ハウス』
輸入盤・配信アルバム:発売中
購入やダウンロード/ストリーミングのリンクはコチラ

国内盤:ソフトパック仕様/初回仕様限定封入ポスター
¥2,640(税込)/SICP-6467
2022 年 6 月 8 日(水)発売
購入はコチラ

<収録曲>
1. Music For A Sushi Restaurant | ミュージック・フォー・ア・スシ・レストラン
2. Late Night Talking| レイト・ナイト・トーキング
3. Grapejuice| グレープジュース
4. As It Was | アズ・イット・ワズ
5. Daylight| デイライト
6. Little Freak| リトル・フリーク
7. Matilda| マチルダ
8. Cinema| シネマ
9. Daydreaming| デイドリーミング
10.Keep Driving| キープ・ドライヴィング
11. Satellite| サテライト
12.Boyfriends| ボーイフレンズ
13. Love Of My Life | ラヴ・オブ・マイ・ライフ

(フロントロウ編集部)

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