アンバー・ハードが元夫のジョニー・デップが仕組んだ中傷キャンペーンによって、キャリアが脅かされ、『アクアマン2』の出演シーンが大幅にカットされたと主張。(フロントロウ編集部)

アンバー・ハードが『アクアマン2』について語る

 俳優のジョニー・デップが元妻で同じく俳優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、現地時間5月16日、アンバーが再び証言台に立ち、ジョニーとの法廷闘争が原因で2022年12月公開予定の続編『Aquaman and the Lost Kingdom(原題)』(以下『アクアマン2』)の出演シーンが大幅に縮小されたことを明かした。

画像: ©︎DC COMICS/DN ENTERTAINMENT/WARNER BROS / Album/Newscom

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 ジョニーが仕組んだ中傷キャンペーンによって評判を貶められ、マスコミから嘘つきのレッテルを貼られたと主張するアンバーは、「私は機会を失いました。(俳優としての)仕事からも広告キャンペーンからも外されました。私は自分の仕事と私にとって最大のチャンスであった『ジャスティス・リーグ』と『アクアマン』の出演権を守るために戦いました。『ジャスティス・リーグ』に関しては、ちょうど離婚した時期と重なっていたので、残るために必死に戦う必要がありました」と言うと、続けて、「3本立てのオプションのような構成で、私のキャラクター(メラ)が初めて登場する『ジャスティス・リーグ』に出演するために契約しました。他のオプションや傘下の映画に出演した場合のギャラに比べると、少額です。『ジャスティス・リーグ』の契約は、『ジャスティス・リーグ2』になるかもしれないし、『アクアマン』になるかもしれないし、DCユニバースのなかの他の作品になるかもしれないという曖昧なもので、結果的に2本目が『アクアマン』、3本目が『アクアマン2』になりました。そして、毎回、ギャラが上がることになっていました」と自身が結んだ契約について説明。

 また、『アクアマン2』をめぐっては、一部のファンがアンバーの降板を求めて署名運動を行なうという出来事がありながらも、なんとか出演にこぎつけたが、アンバーいわく、映画を制作するワーナー・ブラザースは彼女が出演することを望んでいなかったという。

画像: アンバー・ハードが『アクアマン2』について語る

 ジョニーの弁護団から嘘つきと呼ばれたあと、ワーナー・ブラザース側とのコミュニケーションが「ストップした」そうで、『アクアマン2』で自身が演じるメラについて、当初予定されていたストーリーよりも「大幅に縮小されたバージョン」に出演することになったと語った。

 「脚本を渡されたあと、新しいバージョンの脚本を渡されたのですが、ネタバレにならない程度に申しあげますと、私のキャラクターと別のキャラクターが戦うアクションシーンなどが削除されていました。私の役からたくさんの役割が奪われ、多くのシーンが削られました」

 ただし、ワーナー・ブラザース側がアンバーの『アクアマン2』出演に難色を示していたのは、DCフィルムズのウォルター・ハマダ社長が主演俳優のジェイソン・モモアとアンバーのあいだにケミストリーが感じられず、続編を制作するにあたってそのことを懸念していたからだという話もある。ちなみに、アンバーの証言について、米EWがワーナー・ブラザースにコメントを求めたが期日までに回答はなかったという。

 フロントロウで連日お伝えしているが、ジョニーは、アンバーが2018年に米Washington Postに掲載された論説のなかで、名前こそ出さなかったもののジョニーであることがわかるかたちで、彼によるドメスティック・バイオレンス/家庭内暴力を告発したことが名誉毀損にあたるとして、5,000万ドル(約64億円)の損害賠償を求めている一方、アンバーはジョニーが彼女のキャリアと評判を傷つけるための中傷キャンペーンを行なっているとして、1億ドル(約130億円)を求めて逆提訴している。(フロントロウ編集部)

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