ノーマン・リーダスが最終日に用意したプレゼント
2010年から12年にわたって続いた大ヒットドラマ『ウォーキング・デッド』の最終章の撮影が、約1カ月前に完了。当時、ダリル役のノーマン・リーダスやマギー役のローレン・コーハン、ショーランナーのアンジェラ・カンなど、キャストやスタッフがSNSに思いを綴っていたが、現場ではさらに感動的なことが起こっていたよう。
撮影が終了した時の様子はアンジェラが動画で公開しており、紙吹雪が舞い散るなかで10年以上にわたって続いた旅の終わりを祝福。そして、キャストやスタッフたちが思い思いにスピーチを行なったそうで、その1番手はノーマンだったそう。
「多くの涙とスピーチがありました。1番初めにマイクを渡されて、『あぁ、ノー』って感じでした。とてもナーバスになっていたので…。とても感動的でした」
米Peopleのインタビューで最終日の様子を振り返ったノーマンは、さらに、その後はみんなとハグをしたり、別れの挨拶をしたり、泣いたりしたため、衣装を着替えずに、ダリルのままの恰好で帰路についたと明かす。そのため、ダリルの衣装一式は彼が持っているそう。またノーマンは、ダリルの武器であるクロスボウを10個弱、ベストはすべて所有しているという。さらに彼は、スタッフやキャストの全員にあるプレゼント!
「撮影終了のギフトを全員にあげたんです…。僕が作った特別な小さなナイフを。悲しく、苦かったですね」
ナイフというのが、ノーマンらしく、そして『ウォーキング・デッド』らしい。有名俳優がスタッフたちにプレゼントを贈るというのは聞く話ではあるが、それが特注品や手作り品というのは珍しい。彼の行動には、撮影が終わって最も恋しく思うのはキャストやスタッフたちだと語る彼の思いが表れている。
とはいえ、ノーマンには今後、ダリルが主人公のスピンオフドラマが待ち構えている。当初はキャロルとダリルの2人が主人公の予定だったが、撮影地がヨーロッパに変更されたことで、キャロル役のメリッサ・マクブライドの出演が叶わなくなってしまった。しかしスピンオフ自体がキャンセルになることはなく、ノーマンが単独主演を務めることになるよう。
今後新たに制作される『ウォーキング・デッド』のスピンオフドラマは多数あり、マギーとニーガンがメインを務める『Isle of the Dead(原題)』と、過去のキャラクターたちが登場するアンソロジードラマ『Tales of the Walking Dead(原題)』が決定している。そのため、仲の良いスタッフやキャストがばらけることにはなるが、ノーマンの寂しさは少しはマシになるかも?
(フロントロウ編集部)