ジョニー・デップの元恋人ケイト・モスが証言予定
俳優のジョニー・デップが元妻で同じく俳優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、1994年から1997年にかけてジョニーと交際していたモデルのケイト・モスがビデオ形式で証言を行なうことがわかった。
そもそも、ケイトと今回の裁判にどんな関わりがあるのか? ケイトの名前が最初に挙がったのは、2020年にイギリスで行われた名誉毀損裁判。この裁判で、2015年3月に自宅の階段付近でジョニーと口論になったときのことを振り返ったアンバーが、妹のホイットニー・ヘンリケスに向かってジョニーが手を振りかざすのを見て、“ジョニーが(当時交際していた)ケイト・モスを階段から突き落としたというウワサを思い出した”と語ったのがすベてのはじまり。
アンバーは今回の裁判でも、「(ケンカを止めようとした)ホイットニーが階段に背を向けて、ジョニーが彼女に向かって腕を振りかぶりました。私は迷うことも躊躇することもありませんでした。瞬時にケイト・モスと階段のことが頭の中に浮かびました」と同様の主張を行なっており、恐らく、ケイト本人の口からウワサの真偽が明かされることになる。
ちなみに、アンバーは、ジョニーがホイットニーに危害を加えるのを阻止するために、このとき「初めてジョニーのことを殴った」ことを裁判で認めている。その場に居合わせたジョニーのボディガードも“アンバーが殴るところを見た”と証言しているが、“ジョニーがアンバーの妹を突き飛ばしたあと、アンバーがジョニーを殴った”という説については否定した。
すでに別の元恋人が裁判で証言
ジョニーの元恋人が証人として呼ばれるのはケイトが初めてではなく、1990年代の半ばに数ヵ月間にわたってジョニーと交際していた俳優のエレン・バーキンも証言を行なっている。
現地時間5月19日、ビデオ形式で証言を行なったエレンは、自身と交際していた頃のジョニーはつねにお酒を飲むか大麻やコカインなどの薬物を摂取していて、ワインのボトルを投げつけるなど、物にあたることもあったと主張。暴力をふるわれたことはないが、ジョニーには嫉妬深くて支配的な一面があり、ある日、彼女の背中に傷を見つけたジョニーが浮気を疑って激しく怒ったことなどを明かした。
ジョニー・デップの再証言は“なし”に
すでに一度証言を行なったジョニーが、アンバー側の希望で再び証言台に立つことが伝えられていたが、直前になって計画が変更されたことも明らかに。米Peopleによると、アンバーの弁護団はもうジョニーから直接話を聞くつもりはないそうで、その理由について関係者は「ジョニーを証言台に呼び戻すことは、魚にとっての自転車(=魚に自転車は必要ない)と同じような意味があります。彼がこれまで証言してきたことは、すべてこの事件の核心とは無関係です。今までと同じく信じる理由はありません」と同メディアに語っている。
フロントロウで連日お伝えしているが、ジョニーは、アンバーが2018年に米Washington Postに掲載された論説のなかで、名前こそ出さなかったもののジョニーであることがわかるかたちで、彼によるDVを告発したことが名誉毀損にあたるとして、5,000万ドル(約64億円)の損害賠償を求めている。一方のアンバーも、ジョニーが彼女のキャリアと評判を傷つけるために仕組んだ中傷キャンペーンによって甚大な影響を受けたとして、1億ドル(約130億円)を求めて逆提訴した。現地時間4月11日から始まった裁判は5月27日に最終弁論が行われる予定で、判決はその後発表される。(フロントロウ編集部)