クィア男性たちの友情と恋を描いた青春ラブコメ映画
ファイアー・アイランドは、古くからゲイ男性に人気のリゾート地として知られる、ニューヨーク州ロングアイランド南岸に実在する島。そんなバケーション・アイランドを舞台にした『ファイアー・アイランド』は、作家ジェーン・オ ースティンの最高傑作の小説「高慢と偏見」からインスピレーションを受け、クィア男性たちの友情とロマンスを描いた青春ラブコメ映画。
BGMに使われているチャーリー・XCXのヒット曲「ボーイズ」が、男性ばかりのサマーバケーションでのロマンスの楽しさを表している予告編では、冒頭からテンション全開。ノアと親友のハウイーら仲間たちの恒例行事は、ファイアー・アイランドで夏休みを共に過ごすこと。しかし、到着したのも束の間、休暇を過ごす友人エリンの家は今年で売却されることが決まり、思いがけず今年がファイアー・アイランドで一緒に過ごす最後の夏となってしまう。最後の夏を最高の思い出にすべく、ノアたちはハウイーが理想の相手に出会えるように手助けをすることを決意する。ハウイーが医師のチャーリーと意気投合する一方で、ノアはいけ好かない金持ちグループにいるウィルのことを気になり始めるのだが…。
サーチライト・ピクチャーズによる本作は、プライド月間である6月にディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」 のコンテンツブランド「スター」にて配信されるのだが、辛口批評サイトRotten Tomatoesでの現在の批評家スコアは驚異の100%。主人公はLGBTQ+だが、だからと言ってハリウッドの悪いステレオタイプに屈することなく王道ロマコメとして仕上がっているところが評価されており、「これまで多くが試みてきたが、『ファイアー・アイランド』こそ初のまともなゲイ・ロマコメになるかもしれない」というコメントまである。
クィアアイコンたちが大集合
主人公のノア役は、本作の脚本と製作を手掛けたコメディアン兼脚本家のジョエル・キム・ブースター。ノアの親友のハウイー役には、エミー賞にも2度ノミネートされているボーウェン・ヤンが演じる。そして、ファイアー・アイランドで2人を母のように暖かく見守るエリンにはアメリカのコメディ番組で活躍しエミー賞ノミネート経験もあるコメディアンで、クィア界のアイコンであるマーガレット・チョーが登場。監督は、多くのクィア関連映画に携わってきたアンドリュー・アンが担当する。
映画『ファイアー・アイランド』はディズニープラスの「スター」にて6月24日(金)より独占配信開始。(フロントロウ編集部)