トム・クルーズが20代の頃に主演して36年間誰にも企画を渡さなかった渾身の続編、『トップガン マーヴェリック』。1986年の前作はロマンスも魅力のひとつだったが、本作にはマーヴェリックの新たなロマンス相手としてペニー・ベンジャミンという女性が登場。演じたジェニファー・コネリーはトムと同じく80年代から俳優として活躍しているが、トムとの共演はこれが初。制作が決まって初めて会ったとは思えないほどのケミストリーの良さで、"今作から初参戦とは思えないほどの存在感"と高く評価されている。(フロントロウ編集部)

映画出演の経緯、トム・クルーズとの初共演の感想は?

以前にも(監督の)ジョセフ・コシンスキーとは仕事をしていますね。『トップガン マーヴェリック』への出演について、どのようなピッチを受けましたか?また彼の演出のどこに魅力を感じましたか?

ジェニファー:彼からはストーリーと脚本についてのピッチを受けました。彼らはこの物語の中に、本当に大切なものを見つけたんだと感じましたね。この物語はそれ自体で語られるべきものだと思います。同じキャラクターが何人か登場しますが、彼らの人生は全く別の場所にある。マーヴェリックであることに変わりはなくても、彼は旅の途中の別地点にいる。この脚本、このストーリーで描かれる旅は、とても魅力的でエキサイティングだと思いました。

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Q. この映画は何年も話題になっていましたが、実現しないかもしれないと思われてきた面もあります。ファンは反応すると思いますか?

ジェニファー:もちろんです。多くの人に愛される映画を再現するなら…人々は本当に心から『トップガン』を愛していますからね… その続編を作る正当な理由と、新しく素晴らしい物語があるということを確信したいと思うものです。彼らにはその確信があったはずだし、ジョー(・コシンスキー)は素晴らしい仕事をしてくれると分かっていました。ファンにとって、とても楽しくて、エキサイティングで、満足のいく経験になると思います。

Q. あなたのキャラクター、ペニー・ベンジャミンについて教えていただけますか。名前に聞き覚えがありますが…(※)。

ジェニファー:彼女はマーヴェリックのことを知っている人物です。彼の過去に存在する人なんです。何年もの間、お互いの人生に現れたり立ち去ったりしている。私は彼女のことが好き。彼女の強さ、自立心、スピリットが好き。彼と一緒にいる彼女の姿が好き。それに彼女はとても楽観的な性格なんです。それも好きですね。

※1作目『トップガン』でマーヴェリックが何かしらの関係を持った女性としてグースが口にした名前。

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Q. おそらく、あなたにとってこの映画の魅力のひとつは、トム・クルーズと(プロデューサーの)ジェリー・ブラッカイマーというオリジナルチームによるものだということでしょう。彼らは皆を垣根なく受け入れていましたか?あなたもグループの一員だと感じることはできましたか?このプロジェクトは間違いなく彼らにとって重要なものでしょうから…。

ジェニファー:もちろんです。関係者全員からそれを感じることができるはずです。この映画に対する献身的な姿勢、この映画を最高のものにするための努力、それが全員の焦点でした。「どうすればこの映画自体を、特別で、エキサイティングで、圧倒的なものにできる?」という問いかけに対し、全員が一生懸命取り組んだのです。正直、トムほど自分の仕事に情熱を注ぐ人と仕事をしたことがないですね。まさか可能だとは想像もしなかったようなことを成し遂げるために、彼はトレーニングし、準備し、打ち込むのです。

Q. あなたとトムは、80年代からこのレベルの大作に出演していますね。あなたのプロセスは彼と比べてどうですか?

ジェニファー:私はリサーチが好きなんです。撮影に取り掛かる前に、キャラクターについて考えたりする時間が好きなんです。たとえそれが実際的なリサーチではなく、もっと独創的な、クリエイティブな作業でもね。そのプロセスが好き。私はかなり勤勉で一生懸命働くタイプだと思います。それは愛から来ているんです。何年経っても、この仕事をすることに幸せを感じているし、情熱も感じている。全ての瞬間がチャンスだと思える。何事も当たり前だと思わないようにしている。そういうところが、私たちは共通していると思う。ただ、トムは別の次元にいるように感じられますけどね。

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Q. オリジナルの『トップガン』を初めて見た当時、どこにいましたか?

ジェニファー:どこにいたかは覚えていないけれど、あの映画が一大現象だったことは覚えています。映画を見たとき、特に飛行シーンに感動したのを覚えています。今まで見たことのないようなものだったから。素晴らしかったですね。

Q. この作品でマーヴェリックと共演することで、『トップガン』の歴史と象徴的存在である重みを感じましたか?

ジェニファー:出来るだけこの映画のバージョンに集中しようとしました。でもそれはストーリーやオリジナルのファンに恩義や責任を感じなかったということではないです。正直なところ、私はすべてにおいて責任を感じているんですよ! 仕事をしているときは毎日が特別なものでチャンスだと思っているから、それを尊重するためにできる限りのことをしようと常に努力しています。

Q. あなたは以前、「それぞれの映画が自分の人生の一章であり、自分自身について多くを学ぶことができる」と言っていました。『トップガン マーヴェリック』ではどんなことを学びましたか?

ジェニファー:映画によっては、他と比べて教訓がより明白な場合もあります。それは、自分がリサーチしながら客観的に学んでいるキャラクターの世界についてのことである場合もあります。これが私の仕事の素晴らしいところ。自分とはまったく異なる選択をし、全然違うことをするキャラクターと一緒に時間を過ごすことができるのですから。その人物の世界や職業、考え方を探り、彼らの異なる視点を理解しようとすることに時間を費やすことができる。また、撮影現場での挑戦や人間関係、ダイナミクスを通して明かされるような、極めて個人的なことの場合もありますね。

Q. ジョー・コシンスキーとの2度目のタッグ(『オンリー・ザ・ブレイブ』以来)はいかがでしたか?今回は何か違いがありましたか?

ジェニファー:人としてジョーのことが好き。頭が良くて、優しくて、面白い。監督としてとても才能があって、彼やその仕事ぶり、そして彼が成し遂げてきたことに心から敬意を抱いています。こんなに壮大な作品に挑戦できる人はそう多くはないでしょう?彼は多くの想像力と計画性とビジョンを必要とするような、スケールの大きな素材を引き受けることができることを証明したと思います。同時に、映画の中の人間関係に焦点を当てる方法も知っている。彼は無駄のないやり方で感情の深みを保つことができる。それってアクション映画では重要なことだと思うんです。その映画に参加したくなりますから。一緒に仕事をするという点でも、彼と働くのはとても楽しいし、いつでも大歓迎です。

Q. 2020年の世界の状況を考えると、映画館に『トップガン』の世界が戻ってくることは、ある種の癒しとなるのでしょうか? オリジナル作品は、映画史上、最も原型的なブロックバスター作品の一つです。その続編は、今、世界が必要としているものなのでしょうか?

ジェニファー:私が見た限り、彼らが作り上げたものは本当に圧倒されるものでした。とても驚かされました。素晴らしいですよ。観客はとても楽しめると思います。ノスタルジックな気分に浸れるのはもちろんですが、同時に彼らが新しく成し遂げたことも、途方もないことです。映画を(映画館で)見るのが楽しみで仕方ないです。

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 映画『トップガン マーヴェリック』は本日5月27日(金)より劇場公開中。(フロントロウ編集部)

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