コスメコンシェルジュ資格を持ち、海外事情にも詳しいエディターEが、知っておくと得をする、コスメや美容アイテムのおもしろい雑学や豆知識をお届けする連載企画「コスメは知るほど面白い」。Vol.1のテーマは、みんなが気になる「アイシャドウ」について。(フロントロウ編集部)

コスメの発色は「作った場所」で変わる?

 アイメイクに欠かせない「アイシャドウ」。みなさんはアイシャドウを購入するとき、どのような基準で選んでいますか?

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 アイシャドウの発色、ラメの具合、肌タイプとの相性、好きなコスメブランドなど、きっと選ぶ基準はいろいろあるはず。そんなアイシャドウの選び方について、平均の5倍の金額をコスメに費やすエディターEが、アイシャドウの選び方の1つとして提案したいのは、アイシャドウの「製造国」を見ること。

 ご存じでない方も多いかもしれないが、じつはアイシャドウは「販売する国」と「製造する国」が異なることが多い。つまり、アメリカ発ブランドがアメリカ製とは限らないということ。

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 しかもそれだけでなく、同じブランドでも製品によって製造国が異なることがあり、さらには同じシリーズ内で、ロングセラー商品なら年代によって、ときには同じパレット内でも色によって「製造国」が違うという場合もある。

 例をあげると、たとえば海外コスメ好きなら1つは持っていそうな、米コスメブランド「フーダ・ビューティ(HUDA BEAUTY)」。

 ドバイで活躍するアメリカ出身の美容Youtuberフーダ・カタンが2013年に立ち上げたコスメブランドで、とくに彼女が手がける「18色アイシャドウパレット」は、新作が出るたびに話題になるほど高い人気を誇っている。

画像: hudabeauty.com

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 もちろん、エディターEもフーダ・ビューティの18色アイシャドウパレットの愛用者で、そのクリーミーな粉質と発色の良さに感動して何種類も所有している。

 しかし、のちに発売された別シリーズ「9色アイシャドウパレット」を買ってみると、若干の違和感が。「あれ、好きだったはずの粉質も違うし、まぶたにのせた時の発色の仕方も違う」

 気になって調べてみると、2つのパレットがそれぞれ違う「製造国」で作られていることが判明。なんと、18色パレットはヨーロッパの国で、9色パレットはアジアの国で製造されていた。

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 これはフーダ・ビューティに限らず、ほかの海外コスメブランドでも製造国が違うのはよくあること。

同じ製造国のほうが「発色」が似ている

 では話は戻って、なぜ製造国で選ぶ方法がおすすめなのか。それは、製造国によって質が違うから。一見同じように見えるアイシャドウでも、国によって使える粉体や結合剤(油分)、そして得意とする製法や技術が異なるため、当然ながらアイシャドウの質も変わってくる。

 そのため海外でコスメを購入する場合は、自分が好きなアイシャドウと同じ国で作られたものを選ぶのがおすすめ。そのほうがアイシャドウの質感も似ているので、ネットで買い物するときの失敗がグッと減るはず。

画像: 同じ製造国のほうが「発色」が似ている

 実際にエディターEも製造国の違いを学んでからは、同じコスメブランドでも、どこで作られたのかを確認するようになり、より賢くコスメを購入できるようになった。 

 ちなみに、コスメはそれぞれ国によって得意分野があるとされており、たとえばアイシャドウなら「イタリア産」、フレグランスなら「フランス産」、アイライナーなら「日本産」、シートマスクなら「韓国産」が良いと、もっぱら海外のコスメ好きの間では言われている。 

 意外と知らないアイシャドウのもうひとつの選び方。気になる人は、いま持っているアイシャドウパレットの裏側をぜひチェックしてみて。(フロントロウ編集部)

※次回は「ファンデーション」に関する豆知識をお届け予定。こうご期待。

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