俳優のジョニー・デップが元妻のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、ジョニーが元エージェントに送ったメールの内容が公開され、アンバーと不倫疑惑のあったイーロン・マスクを屈辱的なあだ名で呼んでいたことなどが明らかに。(フロントロウ編集部)

ジョニー・デップ、メールでイーロン・マスクへの怒りを露わに

 俳優のジョニー・デップが元妻のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、ジョニーが元エージェントで米大手タレント・エージェンシーのクリエイティブ・アーティスト・エージェンシー(CAA)に所属するクリスチャン・カリーノ氏に送ったとされるメールが公開された。

 問題のメールは離婚申請後の2016年8月15日に送られたもので、そこには主にアンバーと彼女の元恋人で実業家のイーロン・マスクに対する悪口が書かれていた。

 「彼女はそれを手に入れるつもりだ。彼女は軟体動物(※ジョニーがイーロン・マスクにつけたあだ名)の曲がったペニスをしゃぶり、彼は彼女にクソみたいな弁護士を与えた。俺はこの金食い虫で、低レベルで、どこにでもいるありふれた、安っぽくて、無意味な、使い古しのゆるゆるの魚市場に対して、慈悲も恐れも感情も、そしてかつて愛と思ったものもひとかけらも持っていない。彼女のほうから戦いを申し込んでくれてマジで嬉しいよ!彼女は壁に激突するだろう。早くこのクズ野郎と縁を切りたい。俺はここでクソ素晴らしい小さなロシア人に会って、50セントのストリッパーに無駄金を使ったことを思い出したよ。手袋があっても触らないね。俺はただ、カルマが働いて、彼女から呼吸という名の贈り物を奪ってくれることを祈るのみだ。悪いな。でも、俺は何があってもやめたりしない。軟体動物に玉があるか見てみよう。俺に顔を見せに来い。彼が見たことないものを見せてやろう。俺が切りとった彼のペニスの裏側とかね」

 アンバーとイーロンは、交際に発展したのはジョニーとの離婚を申請したあとだと主張しているが、ジョニーは2人の不倫を疑っていたと言われている。米Peopleによると、アンバーの死を願うような内容の箇所が読み上げられると、アンバーは目に見えて感情をあらわにし、わずかに頭を振って目元をぬぐうような仕草を見せたという。

画像: アンバー・ハードとイーロン・マスク。

アンバー・ハードとイーロン・マスク。

 ちなみに、自身の弁護士からなぜこのようなメールを送ったのかと聞かれたジョニーは、「自分がやってもいない恐ろしい行為で非難されたとき…。ハードさんと彼女のチームによって、自分に関する非常に醜い事柄が、絶え間なく世間に流布されているとき、誰しもみな非常に怒りっぽくなる傾向があります」と言うと、「人を傷つけるほどではないけれど、腹が立つことはありますね。なんでこの人はこんなことをするんだろうと思うこともあります。とにかく色々なことが頭をよぎりました。私には家族がいるし、子供もいます。私の母は、幸いにも、これを読むことはありませんでした。(もし母親が見たら)死ぬほど辛い思いをしたでしょう。私の父も家族も…。私は突然クズになってしまった。その理由は?こんなことになるはずじゃなかった。ちょっとした嘘。だからそう、私はものすごく怒ってたんです」と釈明した。

メールの“偽造”を疑う場面も

 また、この日の裁判では、2017年2月22日にジョニーが元パーソナルアシスタントのスティーヴン・デューターズに送ったとされる、「そうだ。そのとおりだ。モリーのアソコは当然俺のものだ。今夜にでもぶっ壊して、蝶番を外すべきだよな?懇願するサバのように激しく打たれるのがどんなものか、彼女の理解を変えたい。必要だ。欲しい。奪う」という内容のメールも読み上げられた。

画像: メールの“偽造”を疑う場面も

 それを受けて、アンバーの弁護士がジョニーに「あなたは以前、女性と性的な関係を持ちたいと思ったとき、彼女は『自分のもの』だと言いましたね?」と質問すると、ジョニーは「バカバカしい」と回答。続く「付き合いたい女性について、『必要だ。欲しい。奪う』とも言いましたね?」という質問も「同じくらい滑稽なことです」と一蹴した。

 さらに、ジョニーは「モリーが誰なのかも知りません。何も知らないんです。誰かが俺の携帯を使って、スティーヴンにこの文章を送ったのかもしれません。そんな自信があります。あるいはそう予想しています。かなりグロテスクですね」と言うと、アンバーの弁護士に向かって「昨日の晩、(このメールを)打つこともできましたよね」と指摘。それに対し、アンバーの弁護士は「断言しますが、私はこれを昨晩打ったりしていません」と冷静に答えた。

 フロントロウで連日お伝えしているが、ジョニーは、2018年にアンバーが米Washington Postに寄稿した論説のなかで、名前こそ出さなかったもののジョニーであることがわかるかたちで、彼によるDVを告発したことが名誉毀損にあたるとして、5,000万ドル(約64億円)の損害賠償を求めてアンバーを提訴。一方のアンバーも、ジョニーが彼女のキャリアと評判を傷つけるために仕組んだ中傷キャンペーンによって甚大な影響を受けたとして、1億ドル(約130億円)を求めて逆提訴している。現地時間4月11日から始まった裁判は5月27日に最終弁論が行われる予定で、判決はその後発表される。(フロントロウ編集部)

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