元夫のジョニー・デップから名誉毀損で訴えられたアンバー・ハードが、裁判で最後の証言を行なった。(フロントロウ編集部)

アンバー・ハードが名誉毀損裁判で最後の証言

 俳優のジョニー・デップが元妻で同じく俳優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、現地時間5月26日、“最後の証人”として再びアンバーが証言台に立った。

 フロントロウで連日お伝えしているが、ジョニーは、2018年にアンバーが米Washington Postに寄稿した論説のなかで、名前こそ出さなかったもののジョニーであることがわかるかたちで、彼によるDVを告発したことが名誉毀損にあたるとして、5,000万ドル(約64億円)の損害賠償を求めてアンバーを提訴。一方のアンバーも、ジョニーが彼女のキャリアと評判を傷つけるために仕組んだ中傷キャンペーンによって甚大な影響を受けたとして、1億ドル(約130億円)を求めて逆提訴している。

 アンバーはジョニーのために証言をした人数の多さには驚かなかったとして、「彼のために、何人もの人が出てきて、何でも言ってくれるんです。それが彼の力です」と言うと、「だから、私は論説を書いたのです。その現象について話したのです。どれだけの人が彼を支持し、彼の権力にひれ伏すことでしょう。彼は非常に力のある人物で、人々は力のある人物に好意を寄せるのが好きなのです」と、訴訟のきっかけとなった論説を書いた理由を説明。

画像1: アンバー・ハードが名誉毀損裁判で最後の証言

 続けて、「私は毎日、嫌がらせや屈辱、脅迫を受けています。この法廷に足を踏み入れただけで、世界中の人々の前で座っているだけでも。私の人生の最悪の部分、私が生きてきたことが、私を辱めるために使われているのです。人々は私を殺したいと思っているのです。私の赤ちゃんを電子レンジに入れたいという人がいて、実際にそう言われるんです。ジョニーは、もし私が彼のもとを去ったら、生きているかぎり、毎日彼のことを考えさせると約束しました。嫌がらせや屈辱、ソーシャルメディア上で毎日繰り広げられている私に対する中傷キャンペーンのなかで、そして今、この部屋のカメラの前で、毎日毎日、私はトラウマを追体験しなければならないのです」と涙ながらに訴えた。

 裁判が彼女の人生に与えた影響を聞かれたアンバーは、「私は毎日、定期的に何百件もの死の脅迫を受けています。この裁判が始まってからは何千件もです。人々は私の証言を嘲笑しています。私が経験したなかで最も屈辱的なことです。誰もこんな目に遭わないことを願います」と回答。

画像2: アンバー・ハードが名誉毀損裁判で最後の証言

 さらに、アンバーは「ジョニーは私を破滅させると約束しました。私のキャリアを破滅させ、私の人生を奪うと。死は唯一の解決策でした。そして、私が外に出ると、このようなことをされます。毎日、彼のことを考えるように仕向けられているんです。彼が私に世界的な屈辱を与えると約束したあのメールをみなさんも見たでしょう?」、「ジョニーは私の声を十分に奪いました。私には自分の物語を語る権利があります。私には私の声と名前を伝える権利があります。もう十分な時間をかけて彼は私からそれを奪いました」とも語った。

 現地時間4月11日から始まった裁判は5月27日に最終弁論が行われる予定で、判決はその後発表される。(フロントロウ編集部)

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