『ハリポタ』ヴォルデモート卿の衣装に注目!
映画『ハリー・ポッター』(以下『ハリポタ』)シリーズに登場する、魔法界の歴史上最強にして最悪の魔法使いヴォルデモート卿。
その恐ろしさから名前を呼ぶことすらはばかられ、「例のあの人」「名前を言ってはいけないあの人」と呼ばれる、このキャラクターの衣装に秘められた“ある仕掛け”に気づいていた人はいるだろうか?
ここから先はネタバレになってしまうが、ヴォルデモート卿を倒すには「分霊箱(ホークラックス)」の破壊が必要だった。
分霊箱とは、闇の魔法使いや魔女が不死性を獲得するために自身の魂の一部を閉じ込めるための強力な物体のこと。ハリーらは、ヴォルデモート卿の魂が保存された7つの魔法器を1つずつ破壊し、最終的にはヴォルデモート卿に打ち勝つことができた。
じつは、この分霊箱とヴォルデモート卿が劇中で着ていた「ローブ」には深い繋がりが。
シリーズ最終章である『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』と『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』で衣装を担当したコスチュームデザイナーたちは、ヴォルデモート卿が持つ魔法の力が徐々に弱まっていく様子を表現するため、分霊箱が1つ破壊されるごとに最初はほぼ漆黒だったローブが少しずつ色褪せていくよう細工をしていたのだそう。
知る人ぞ知るこの粋な仕掛けには、海外の『ハリポタ』ファンたちにも「全然知らなかった!」、「見直してみる! 」と大盛り上がりしている。
たとえ肉体が滅ぼされとしても、分割された魂が無事であれば死ぬことはないため、それにより不死能力を得ることが出来るという特徴を持つ分霊箱。
分霊箱には人の心を支配し、外見まで歪めてしまうという恐ろしい“副作用”もあるが、そんな危険な分霊箱と一心同体と化してしまったヴォルデモート卿の宿命を彼が身に着けていたローブがひっそりと物語っていた。(フロントロウ編集部)
※分霊箱が分類箱と記載されていたため修正しました。