ザックは撮影現場でも「父親の顔」だった、監督が証言
2022年に35歳になるザック・エフロンが父親役を演じる映画 『炎の少女チャーリー』は、『透明人間』(20)、『アス』(19)、『ゲット・アウト』(17)など全米No.1ヒットのホラー/スリラー映画を生み出している製作会社ブラムハウス・プロダクションズが、 “超能力少女映画(パイロキネシス)の原点”とされるスティーヴン・キングの傑作を新解釈で映像化したSFホラースリラー映画。
1984年のオリジナル映画でドリュー・バリモアが演じた娘チャーリーをライアン・キーラ・アームストロングが、デヴィッド・キースが演じた父親アンディをザックが演じているのだが、ザック演じるアンディは、他人の思考の中に入り相手を思うままに操るテレパシー能力を持っており、他人の思考を操ろうとするたびに、脳内で内出血が起こる。監督のキース・トーマスは「あのザックの目を見たことがあれば知っていると思いますが、彼の瞳は本当に美しい。だから、そんな彼の目が血で真っ赤になるのは恐ろしいですしショッキングだと思います」と、衝撃的なシーンがあることを示唆。
また、撮影当時を振り返り、「ザックは撮影以外の時間にも娘役のライアンと長い時間を過ごし、本物の親子のような関係を築いていました。映画の主演俳優に必要な情熱と献身さをザックは持っていました」と、アンディの父親的な側面を掘り下げるために、カメラの前にいないときでも、今年12歳になったばかりのライアンに親のような顔を見せていたことを明かした。
親の役は“初”! ザック・エフロン「演じる役の幅を広げたい」
成長と共に自分の力を制御できなくなっていく娘を懸命に守る父親役で、今までのイメージを打破した感情的で生々しいキャラクターを演じているザックは、「キャリアを重ねるうちに、演じる役の幅を広げたいと思っていたんです。今までこのようなジャンルの作品に出演したことも、親を演じたこともなかったので、今回2つのことに新たに挑戦できてワクワクしました。子供の感情に対する親の向き合い方はすごく複雑なので、その点を、アンディがチャーリーに接する中で感じる葛藤に確実に反映したかったです」とコメント。ザックは2009年の映画『セブンティーン・アゲイン』で若返った父親役を演じたが、親としての感情や葛藤を深く表現する必要がある役は初めてのため、今回が“親の演技は初めて”と感じているよう。
そんなザックは俳優としてシーンの演出にも深く関わったようで、製作のジェイソン・ブラムは、「ザックは私たちにとって申し分のないパートナーでした。彼は完璧なプロで、この役に全身全霊を傾けてくれ、クリエイティブな本能も発揮してくれました。本編の最初のカットの後に、ザックがいくつか素晴らしい意見をくれたんです。おかげでアンディというキャラクターにより説得力をもたらすことができましたし、よりよい作品にすることができました」と称賛している。
ザック・エフロンが新境地へと挑む、映画『炎の少女チャーリー』は6月17日(金)全国ロードショー。
(フロントロウ編集部)