カーディ・Bが政治について話すのをやめない理由
2019年のグラミー賞で女性アーティストとして史上初めて「最優秀ラップ・アルバム賞」を受賞したラッパーのカーディ・Bが、自分には政治について話す“義務”があるとNetflixの番組『デヴィッド・レターマン: 今日のゲストは大スター』で語った。
自称「政治オタク」で、学生時代に好きだった教科は「政治学」というカーディは、とくに2018年に長女のカルチャーを出産してからより一層政治への関心を深め、アメリカ政府の政策に批判の声をあげたり、選挙に投票するようファンに呼びかけたり、人気ラッパーという地位を利用してこれまでにたびたび政治的な発言をしてきた。しかし、影響力があるがゆえに、反対意見を持つ人たちから槍玉に挙げられることも多く、発言するたびに批判されることに嫌気が差し、政治について話すのを控えていた時期もある。それでもカーディが政治について話すのをやめないのには理由が。
カーディは番組でこう述べている。
「私は自分の音楽に政治的なことはあまり書きませんが、自分のプラットフォームを大いに利用しています。ダンサーだった頃も、自分のプラットフォームを利用していました。なぜなら、人は見ていないと思うかもしれませんが、見ているのです。私は自立した女性で、しかもブロンクス出身(※スラム街として知られる)です。多くの人が私に共感し、フォローしてくれるのは、私の服装を見たい、私のライフスタイルを見たいからです。だから、私には『私の衣装や音楽をチェックするついでに、世界のこの地域で何が起こってるのかもチェックしてね』とみんなに伝える責任があると感じます」
ちなみに、今回番組で使命感をあらわにしたカーディは、かつて「私、政治家になりたいかも。政府がやっていることには賛同できないけど、政府(という組織)が好きなの」とツイッターでつぶやき、将来的に政治家に転身する可能性を示唆したこともある。(フロントロウ編集部)