『エルヴィス』の衣装はアーカイブを基に制作
7月1日に日本でも公開される“キング・オブ・ロックンロール”とも称されるエルヴィス・プレスリーの生涯を描いた『エルヴィス』。
『ムーラン・ルージュ』や『華麗なるギャツビー』などで知られるバズ・ラーマンが監督を務め、エルヴィスをオースティン・バトラーが熱演。『エルヴィス』のトレーラーやポスターが公開されると、エルヴィスにそっくりだと話題を呼んだ。
そんな『エルヴィス』でメインキャストが着用する衣装は、プラダ(Prada)とミュウミュウ(Miu Miu)のアーカイブを基に制作されたことが分かった。
アカデミー賞受賞衣装デザイナーのキャサリン・マーティンとプラダとミュウミュウのデザイナーであるミウッチャ・プラダは、エルヴィスと妻のプリシラが着用した衣装の資料調査を手始めに、プラダとミュウミュウの膨大なアーカイブからつながりがあるものや類似性を探り、新しいクリエイションへとして生まれ変わらせた。
そのクリエイションが、映画のなかで描かれた時代を印象的に蘇らせるとともに、プラダとミュウミュウ、2つのブランドのDNAとその歴史を表現した。
キャサリンは『エルヴィス』で衣装を担当したことについて「『エルヴィス』の物語の中心は、エルヴィスとプリシラの今も語り継がれる愛の物語です。プリシラの美しさとアイコニックなスタイルは、現代のカルチャーに深く刻み込まれています。それゆえに、バズと私が重視したことは、このレジェンドを忠実に残すことであって、それは単にプリシラが実際に着用したウェアを模倣することではなく、プリシラのその歴史に名を残す独自のスタイルと、映画を見ている観客とを結びつける現代的な方法を見出すことでした。ミウッチャと再びクリエイティブなコラボレーションができたことは、バズにとっても私にとっても素晴らしいことでした。超一流の技術を持つアトリエを訪問し、プラダとミュウミュウのアーカイブに深く身を置きながら、私たちはエルヴィスとプリシラが着用した衣装を、映画に登場するコスチュームへと形を変える旅をしました」とプレスリリースでコメント。
ちなみにバズとキャサリンとミウッチャがタッグを組むのはこれが初めてではなく、過去には『華麗なるギャツビー』や『ロミオ+ジュリエット』などでも一緒に衣装を制作している。映画ではキャサリンやミウッチャが手掛けた衣装にも注目してもらいたい。(フロントロウ編集部)