『トップガン』続編の過酷すぎる撮影を耐えた強者2人とは
ご存じの方も多いと思うが、映画『トップガン』の約36年ぶりの続編『トップガン マーヴェリック』では、リアリティを追求するべく、主演のトム・クルーズをはじめとするパイロット役の俳優たちが実際に戦闘機に乗って撮影を行ない、壮絶なG体験をしたことで知られる。
撮影に協力した本物の戦闘機パイロットが、飛行中に思わず「これはなかなかだ」と漏らすほど過酷なものだったといい、エチケット袋は必需品で、訓練でも撮影でも嘔吐する出演者が絶えなかったという。飛行シーンの撮影中に吐きまくっていたというハングマン役のグレン・パウエルは、戦闘機に同乗したパイロットとの意思疎通がうまくいかず、戦闘機が反転した拍子にエチケット袋のなかの吐しゃ物が自分の顔にかかって、“ゲロまみれになった”ことを米トーク番組『Jimmy Kimmel Live(原題)』で明かしている。
しかし、マーヴェリック役のトムのほかに、吐かなかったツワモノが“2人”いた。ひとりは、本作の物語の中心である亡きグースの息子ルースターを演じたマイルズ・テラー。そして、もうひとりは唯一の女性パイロットであるフェニックスを演じたモニカ・バルバロ。
プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーは米Total Filmのインタビューで、パイロット役の俳優たちのなかで吐かなかったのは“モニカとトムだけ”と言っていたが、マイルズも撮影中に一度も吐かなかったそうで、「僕の場合、アドレナリンが大量に出て、健全な恐怖感が少しあれば、抑えることができました。僕の秘密のスキルかもしれませんね」と米LADbibleに語っている。
一方、モニカには吐かないための“裏技”があったようで、「『逆さまになるのが嫌い』と言っている人が何人かいるなかで、私は『一生逆さまでもいい』って感じでした。私はフライトの前に逆立ちをしていたんです。普段は望まない場所に血液が流れ込むような、奇妙な感覚を抑えるのに役立ちました」と、逆立ちが過酷な飛行シーンに耐えるのに役立ったとしている。(フロントロウ編集部)