『ザ・ボーイズ』と『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の両作品にサプライズでカメオ出演した俳優が、それぞれのオファーの裏側を明かした。(フロントロウ編集部)

 ※この記事には、『ザ・ボーイズ』シーズン3第1話およびMCU映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のネタバレが含まれます。

『ザ・ボーイズ』開始1分で驚きのカメオ

 Amazonプライム・ビデオで配信が開始となった『ザ・ボーイズ』シーズン3では、これまで以上にグロい映像が多く、ファンを喜ばせているような、吐き気を催させているような。しかし第1話の開始1分で実現した超豪華なカメオ出演は、多くの視聴者を驚かせたといえる。

 シーズン2でアヤ・キャッシュが演じたストームフロントは信頼が失墜したうえ、戦えるような状態ではなくなった。しかし、セブンが主演を務める映画では悪役としてストームフロントを配置。そこで、アヤの代わりにストームフロントを演じたのが…、シャーリーズ・セロン

 映画『モンスター』や『スタンドアップ』、『オールド・ガード』などに出演してきたオスカー俳優のシャーリーズがカメオ出演した時点で驚きだが、彼女は、5月に公開されたばかりのMCU映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のラストでクレアとしてカメオ出演し、MCU入りを果たした。

 そのため、腐敗したヒーローを描く作品である『ザ・ボーイズ』の制作陣が、MCUに対してどデカイ皮肉をぶちかました!と興奮するファンは多かったのだが、このカメオ出演の裏側について明かしたシャーリーズの口から、意外な事実が発覚した。

画像: 『ザ・ボーイズ』開始1分で驚きのカメオ

 彼女が米Varietyに話したところによると、先にオファーがあったのはドラマのほうだったそう。『ザ・ボーイズ』では俳優でもあるセス・ローゲンがエグゼクティブプロデューサーを務めており、シャーリーズは彼と2019年の映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』で共演。そこで、セスは彼女にドラマへのカメオ出演を依頼したという。

 「セスが結構前に(カメオ出演について)頼んできました。彼と(セスの制作会社)ポイント・グレイのパートナーたちのためには私は何だってするんです。みんなのことが好きですし、お互いに助け合ってるので。そしてあのドラマも好きです。賢いドラマだと思います。
 (マーベル・スタジオから連絡があった時)私の状況はとても明白にしました。そしてマーベル・スタジオ側は“それは良いね”という感じで。(『ザ・ボーイズ』は)風刺でしょう。なのでなんでもありですし、単に今はみんながこの2つの世界に興味があるということでしょう」

 正統派のスーパーヒーロー作品を作ってきたマーベル・スタジオは、『ザ・ボーイズ』で皮肉のターゲットに“される側”だと言える。しかし『ザ・ボーイズ』へのカメオ出演があると分かっていたシャーリーズに、それでもクレア役をオファーするとは、懐が深い。

 『ザ・ボーイズ』のショーランナーであるエリック・クリプキは、シャーリーズが両作品にカメオ出演したことについて、「マーベルで起こっていることを、うっかり真似してしまうことは、とても嬉しいです」とコメントしていたが、“真似”をしたのはマーベルのほうだったよう。

(フロントロウ編集部)

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