エマ・ワトソンのために父親がしたこと
映画『ハリー・ポッター』シリーズでメインキャラクターのハーマイオニーを演じたエマ・ワトソンは現実でもハーマイオニーのように賢く、キャラクターと俳優があまりに似ているということで知られている。
2022年にキャストたちが再会した『ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ』のなかでは、ハーマイオニーを演じるのを辞めようかと考えたこともあったと明かしていたエマだが、過去には、「あの役は私のものだと感じていました」と明かしており、オーディションを受けていた時期には役に受かる気満々だったため、エマの両親は落ちた場合にエマがどうなってしまうのかと心配していたという。
エマは2009年に米Interviewによるインタビューで、「両親は私が現実的でいるようにと努力していましたが、私はまったく聞く耳を持っていなかったですね」と当時を振り返っている。しかし、両親ももちろん娘を応援していた。エマによると、日曜日に父親があることをしてくれたという。
「父がサンデーローストを作ってくれて、ウィッシュボーンをくれたんです。もちろん、ハーマイオニー役に受かりますようにと願いました。あのウィッシュボーンは(実家の)上の階の私の部屋にあるジュエリーボックスの中にまだあります」
ウィッシュボーンとは、Vの形をした鳥の叉骨のことで、伝統的には2人で引っ張り、長い欠片を持っていたほうの願いが叶うとされるもの。幸運のお守りとなっており、アクセサリーのモチーフになることもある。
そしてサンデーローストは、イギリスで日曜日の昼に食べられる伝統的な食事で、ローストしたお肉に、じゃがいもや野菜、ヨークシャー・プディングなどを合わせ、グレイビーソースをかけたものとなっている。エマの父親が作ったサンデーローストは、ウィッシュボーンを見つけられたということで、鶏肉を使ったものだったのだろう。
日曜日に家族でサンデーローストを食べ、ウィッシュボーンに願い事をする…。『ハリー・ポッター』のワンシーンでありそうな、なんてイギリスな思い出! どちらかと言うとウィーズリー家風の思い出な気もするが、エマがハーマイオニー役に受かったことを考えれば、親の愛が詰まったウィッシュボーンの効果は抜群だった。
(フロントロウ編集部)