ビタミンCとレチノールは相性が悪いって本当?
“美肌成分”の代表的な存在である「ビタミンC」と「レチノール」は、シミ、しわ、ハリ、乾燥、毛穴などのエイジングサインに効果を発揮するスキンケア成分。
どちらも良い成分であることに変わりはないけれど、じつは一緒に使うのはNG。
皮膚科医のハドリー・キング医師は「一般的に、この2つの製品を重ねることはオススメしません」と米The Zoe Reportsで発言。どちらもパワフルな美肌成分なので、強力すぎて肌に刺激を与える恐れがあるだけでなく、一緒に重ねて使うと効果が半減する可能性があるそう。
一方で、キング医師は「一緒に使うことはオススメしませんが、これらの2つの成分を“交互に使用する”のは非常に効果的です」とコメント。
その理由について、キング医師は「最近の研究によると、ビタミンCや他の抗酸化物質をレチノールと併用することで、レチノールの安定化に役立つことが分かってきました」と説明。つまり、ビタミンCとレチノールは決して「相性が悪い」というわけではなく、正しく使うことができれば、むしろ相乗効果が期待できるという。
「朝」と「夜」で分けて使えばOK!
そんな「ビタミンC」と「レチノール」のそれぞれの効果を最大限に引き出すコツは、一緒に重ねて使うのではなく、朝と夜で分けて使うこと。
米カリフォルニア州にあるスキンケアクリニックBella Skin Instituteを経営する皮膚科専門医のアンナ・グアンシュ医師は「ビタミンCは、朝のスキンケアに取り入れるのがオススメです」とコメント。とくに日焼け止めと併用すると、紫外線から肌を守りながら、シミやシワなどを予防してくれるという。
一方で「レチノール」は、夜のスキンケアに取り入れるのが最適。キング医師は「レチノールは、就寝時に塗ることをオススメします。レチノールの中には、日光で分解されてしまうものもあるため、美容効果を最大限に引き出すためには、夜間に使用するのがベストなのです」とアドバイスした。
ビタミンCとレチノールは、どちらも年齢肌にとって欠かせないエイジングケア成分。正しい使い方をマスターして、いつまでも若々しくイキイキとした肌をキープしてみては。(フロントロウ編集部)