マーベル・スタジオの元弁護士がファンの質問に回答
マーベル・スタジオによるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)は、映画『アイアンマン』や『アベンジャーズ/エンドゲーム』、ドラマ『ワンダヴィジョン』など、数々の大ヒット作品を世に送り出してきた。
そんなマーベル・スタジオで弁護士を務めていたポール・サーカーが、米掲示板サイトRedditでQ&Aを実施した。MCUファンから様々な質問が投げかけられたが、彼は弁護士ということで、やっぱり秘密保持契約についての質問は多かった!
マーベル・スタジオといえば、公開前のネタバレに対して非常に厳しい対応を取っていることで有名。2019年の『キャプテン・マーベル』でMCU入りしたジュード・ロウは、公開前にマーベルのネタバレ防止について「とにかく厳しかった。怖いよ」と話したほど。一方で、スパイダーマン役のトム・ホランドや、ハルク役のマーク・ラファロなど、“ネタバレ王”として有名なキャストもいる。
そこで、あるファンはポールに、「もしマーベル俳優が重要な物語の展開を意図的にネタバレした場合、法的・金銭的な問題が起こる可能性はあるのでしょうか?」と質問。彼の回答は?
「契約違反になる可能性は高く、訴えられる可能性もあります。損害賠償額を明確にするのは難しいですが、対応するのは非常にストレスのかかることになるでしょう」
訴えられる可能性すらある! トムとマークは大丈夫だろうか…と思ってしまうが、質問者は意図的なネタバレについて聞いているため、うっかり口をすべらせた場合は異なるのだろうか? 大学生の頃からマーベル・スタジオでインターンとして勤務していたというポールは、別の質問での回答で、こんな思い出も明かしている。
「マーベルは守秘義務を強く守っています。(現在のリーダーが引き継いでからの)25年前間そうなのでしょう。彼らはすべての人、すべてのことを徹底的に調べています。オフィスに来る人、機密情報へのリンクを手に入れる人は、秘密保持契約にサインしなければなりません。それは、タレントに限ったことではありません。プレミアやスクリーニングをする時には、全員が入場する前に携帯電話を回収されていたのを覚えていますよ。今ではより一般的になっているかもしれませんが」
ちなみに、弁護士である彼にはソニーとマーベル・スタジオによる『スパイダーマン』の権利の状況についても質問が多かったが、彼は数年前にスタジオを去ったため、「私はみなさんと同じようにただのファンです」とのこと。
(フロントロウ編集部)