サンドラ・ブロックが演じるキャラクターがヒールを履いているワケ
6月24日(金)公開のアクション・アドベンチャー映画『ザ・ロストシティ』に出演する俳優のサンドラ・ブロックが、米EWのAround the Tableで撮影の裏話を語った。本作でサンドラが演じるのは、人生に後ろ向きな恋愛小説家ロレッタ。突如現れた謎の億万長者フェアファックス(ダニエル・ラドクリフ)によって、突然南の島に連れ去られてしまったロレッタは、助けにやってきた“ウザいモデル”のアラン(チャニング・テイタム)と予測不能のハプニングに見舞われながらも脱出を試みる。
サンドラ演じるロレッタが、ジャングルにいるにもかかわらず、総スパンコールのジャンプスーツを着ていることについ目がいってしまうが、サンドラは「みんなジャンプスーツについて聞いてきますが、私としては、『ジャンプスーツのことは聞かないでください。私を苦しめたのは(ジャンプスーツではなく)ヒールです』と言いたいです」ときっぱり。
ヒールではなく、もっと歩きやすいフラットシューズに途中で履きかえるという選択肢を監督のアーロン&アダム・ニー兄弟から提案されたが、サンドラ本人がヒールを履き続けることにこだわったという。とはいえ、やはりヒールを履いての撮影は簡単ではなかった。
しかし、自分から“ヒールを履く”と言った手前、脱ぎたくても脱げなかったそうで、「(監督たちは)フラットシューズを履く案を何度も提案してくれましたが、私が『いいえ!ヒールじゃなきゃダメ!』と言い張ったんです。だから、(ヒールを履き続けるのがツラくても)文句を言う資格はないと思いました。文句は言えないので、私はただ隅っこで黙って苦しんでいました」と、ちょっとした葛藤があったことを明かした。
ちなみに、完成した作品を見て、サンドラは自分の選択は“間違っていなかった”と確信したといい、「(ヒールを履いたのは)大成功だったと思います。崖を登るシーンも、スニーカーだったらおもしろくなかったと思います」と述べている。それに監督のニー兄弟が同意すると、「余裕のある人は何もおもしろくありません」と付け加えた。(フロントロウ編集部)