ロバート・パティンソン主演、マット・リーヴス監督作の映画『THE BATMAN -ザ・バットマン-』には、様々な小ネタがたくさん!(フロントロウ編集部)

 ※この記事には、映画『THE BATMAN -ザ・バットマン-』のネタバレが含まれます。

『ザ・バットマン』と『バットマン フォーエヴァー』にしかないこと

 本日7月6日よりデジタルレンタルとブルーレイなどの販売・レンタルが開始になった映画『THE BATMAN -ザ・バットマン-』には、何度も見返して確認したくなるポイントやオマージュ、小ネタがたくさん! それらを徹底解説。

 まず注目なのは、 今回のヴィランであるリドラー。実写映画に登場するのは3度目で、『バットマン フォーエヴァー』ではジム・キャリーが同役を演じたが、ジム版のリドラーはコミカルで“ブルース・ウェインになりたかった男”として描かれた。

 『ザ・バットマン』のポール・ダノ版はシリアスで、どちらかというと“バットマンになりたかった男”とは対照的に描かれているが、じつは『バットマン フォーエヴァー』と『ザ・バットマン』には意外な共通点が。

 それはバットマンが水中にもぐる(落ちる)シーン! 歴代バットマン映画の中で、バットマンがバットスーツを着たまま水中に入るシーンがあるのはこの2作だけ。

画像: 『ザ・バットマン』と『バットマン フォーエヴァー』にしかないこと

セットデザインに隠されたオマージュ

 また、リドラーが映像に初登場したのは、60 年代に放送された実写ドラマ『バットマン』。このドラマ『バットマン』が日本で放送された際には、リドラーはナゾラーという名前になっていた。ドラマ版は明るくポップな世界観で話が進むので、雰囲気的には『ザ・バットマン』と真逆だが、両者には面白い共通点がある。

 今作でアンディ・サーキス演じるアルフレッドが郵便爆弾をくらうシーンをよく見ると、 部屋の中にシェイクスピアの胸像があることが分かる。ドラマ『バットマン』にもこれと似たような胸像があり、ここに隠したスイッチでバットケイブに行く秘密の扉が開くような 設定だった。監督のマット・リーヴスは、それを意識して映画でも胸像を置いたことをインタビューで明かしている。

画像: セットデザインに隠されたオマージュ

バットマン作品に欠かせない“ゾロ”

 『ザ・バットマン』には、犯罪王ファルコンがバットマンのことをゾロに例えるセリフがある。ゾロというのは映画にもなっていて、古典の冒険小説に出てくる有名な黒ずくめのヒーロー。バットマンのコミック自体もゾロに影響を受けており、いくつかのバージョンでは少年時代のブルース・ウェインは映画の『ゾロ』を親と観た帰り道に、あの悲劇に遭うという設定になっている。さらに、ヴィランのジョーカーを主人公にしたホアキン・フェニックス主演作『ジョーカー』には、ブルースの父と母が映画館近くで殺されるシーンがあるが、この映画館の看板で映画の『ゾロ』を上映していることが分かるようになっている。あのセリフにはマニアックな意味があったのだった。

画像: バットマン作品に欠かせない“ゾロ”

“日付”の意味

 最後に、リドラーが街に爆弾を仕掛け洪水を起こすシーン。このシーンの日付は11月5日として描かれているが、この日はイギリスでガイ・フォークス・ナイトとして知られる日となっている。17世紀にイギリスで起こった火薬を使った政府転覆未遂事件に由来し、ガイ・フォークスはこの事件に関わったとして処刑された男の名。その後、彼の顔を模した仮面“ガイ・フォークス・マスク”が作られるようになり、ナタリー・ポートマンが出演した、グラフィック・ノベル原作の映画『Vフォー・ヴェンデッタ』でテロリストのVが被っていたのも、このガイ・フォークス・マスク。

 リドラーはまさに、爆薬で体制の転覆をはかるガイ・フォークスの再現だったのだ。

画像: “日付”の意味

 ぜひとも本編を見て確認したい、様々なネタ、オマージュ、トリビア。『ザ・バットマン』のブルーレイ&DVDやデジタル配信で確認して楽しんで。

『THE BATMAN BATMAN-ザ・バットマン-』
ダウンロード販売中!7 月6 日(水)デジタルレンタル配信開始、4K UHD 、ブルーレイ&DVD 発売・レンタル開始
■【初回仕様】 THE BATMAN BATMAN-ザ・バットマン- <4K ULTRA HD& ブルーレイセット>
(3 枚組/オリジナル封筒入りキャラクターカード4 種セット付)価格:¥8,980 ( 税込)
■THE BATMAN BATMAN-ザ・バットマン- ブルーレイ&DVD セット(3 枚組)価格:¥5,980 ( 税込
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント 販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント
DC LOGO, BATMAN and all related characters and elements TM and © DC.

(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.