マーティン・クレバがおこりんぼう役に
『美女と野獣』、『アラジン』、『ジャングル・クルーズ』、『メリー・ポピンズ』などの実写版を成功させてきたディズニーが、現在取り掛かっているのが『白雪姫』の実写版。グリム童話を原作にディズニーが初めて発表した長編アニメーション映画の実写版では、主人公を『ウエスト・サイド・ストーリー』でブレイクを果たしたレイチェル・ゼグラーが演じ、イーヴィル・クイーンをガル・ガドットが演じる。
その他にも、舞台『シー・ウォール/ライフ』のアンドリュー・バーナップが、実写版『白雪姫』のために作られた男性キャストのメインとなる人物を演じることが決まっている。
そんななか今回、小人症の俳優で映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズに出演するマーティン・クレバが、『白雪姫』に登場する7人の小人のおこりんぼう役として出演することを、コロラド州のデンバーで開催されたファン・エキスポで明かした。
ファンが撮影した動画の中でマーティンは「来年末に公開されるスノーホワイトの撮影が終わったばかりで、もちろん私はおこりんぼう(グランピー)を演じます」と話しており、まだどこにも出ていない情報を自ら解禁した。
マーティンは『白雪姫』でおこりんぼうを演じることを嬉しく思っているようだが、この役を巡っては様々な意見がある。
『GoT』のピーター・ディンクレイジが『白雪姫』を批判
マーティンと同じく小人症の俳優として活躍し、大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演していたピーター・ディンクレイジは、過去に実写版『白雪姫』の小人の描き方を批判したことが。
ピーターは小人の描かれ方について「悪気はないんだけど、ちょっとびっくりしました。ラテン系の女優を白雪姫に起用したことをとても誇りに思っているようですが、でも、『白雪姫と7人の小人たち』の物語をまたやるんですね。一歩下がって、何をやっているのか見てみてください。私には意味がわかりません。ある意味では進歩的だが、7人の小人が洞窟で一緒に暮らすという、あの時代遅れの物語をまだ作っているんですか?何してんだよ。私は強く意見を述べてきたつもりだったが、何も進歩していないのですか?私は主張が足りないようですね」とマーク・マロンのポッドキャスト『WTF』でコメント。
『白雪姫』は小人症の人々にとってステレオタイプの強いネガティブなレプリゼンテーション(表象)だとするピーターの声を受け、ディズニー側も反応。ディズニーの広報担当者は「オリジナルのアニメーション映画のステレオタイプを再び描くことを避けるために、我々は小人症のコミュニティのメンバーと相談しながら、この7人のキャラクターで異なるアプローチを取っています。長い開発期間を経た映画が製作に向かうなかで、より多くのことを共有できるようになることを楽しみにしています」と米The Hollywood Reporterに声明を出していた。
7人の小人が7つの魔法の生き物に置き換えられるというウワサもあったが、マーティンが演じるおこりんぼう役が、オリジナル映画と同じく小人として描かれるのか、新たな生物として描かれるのかは明らかになっていない。
まだまだ謎が多い実写版『白雪姫』は、2023年に公開される予定となっている。(フロントロウ編集部)