マダム・タッソー館の首相辞任への対応が話題に
イギリスのボリス・ジョンソン首相が現地時間7月7日、与党である保守党の党首を辞任する意向を表明。今夏に行なわれる見込みとなっている党首選で新たな首相が決まった後で、首相としての座から退くことが明らかになった。
イギリスではジョンソン首相が辞任を表明したニュースで持ちきりになっているなか、ブラックプールにあるマダム・タッソー館がジョンソン氏のろう人形を“とある場所”の前に設置したことが大きな話題になっている。
その場所とは、ジョブセンター・プラスという名前で知られる、公共職業安定所の前。ジョンソン氏が辞任を表明してから間もなくして、英ランカシャーにあるジョブセンター・プラスの前に、象徴的な無造作な白髪などが見事に再現された彼のろう人形がマダム・タッソー館から運び出された。
ジョンソン氏が党首/首相という“職を失った”ことを皮肉った今回のディスプレイは、ジョブセンター・プラスの前を通る通行人からももちろん注目の的で、中には、両手を腰に据えて堂々と立っているジョンソン氏のろう人形を囲って記念写真を撮影するグループもいた。
ちなみに、今回の辞任表明を受けて行動を起こしたのはブラックプールにあるマダム・タッソー館だけでなく、ロンドンのマダム・タッソー館はジョンソン氏の辞任を受けて、首相官邸のあるダウニング街10番地のディスプレイに「不在(vacancy)」という文字を新たに展示した。(フロントロウ編集部)