未公開作品も含む、12組のアーティスト写真
1990年代前半から約30年間にわたってQ-Tip、ノートリアス・B.I.G.、スヌープ・ドッグ、ローリン・ヒルといったヒップホップシーンのトップを含む100組以上のアーティストの撮影を手がけてきたB+。
近年ではダミアン・マーレーやカマシ・ワシントンといったヒップホップ以外のジャンルのアーティストからも絶大な信頼を得て、彼らのオフィシャルフォトグラファーとしてだけでなく、映像監督としてミュージックビデオを手がけるなど、その多彩な才能を発揮している。
世界の2大オークションハウスの一つであるサザビーズで、落札見積もり価格を大幅に超えて落札されたB+の作品(ビバリーヒルズのWEAパブリッシングの屋上で撮影されたビギー・スモールズ)は、記憶に新しい。また、約3年半前に開催された渋谷16(Sixteen)での写真展は有名アートコレクターも注目するなど、国内外で大きな反響を呼んだ。
そして今回渋谷TRUNK(HOTEL)にて開催されるB+の写真展『Tried by Twelve: photography by B+』では、これまでにB+が撮影した12組のアーティストの写真が並ぶ。過去にアルバムジャケットや雑誌などで使用された写真はもちろん、貴重な未公開写真も含まれるなど、写真展としては初出しとなる作品も複数展示される予定。また、開催初日にはB+本人も在廊し、『TRUNK(HOTEL)』1階のラウンジスペースにてレセプションパーティも行われるという。
ちなみに、“Tried by Twelve”という写真展のタイトルはアンダーグラウンド・ヒップホップクラシックであるザ・イースト・フラストブッシュ・プロジェクトの同名曲から引用したもので、ラジオプロモーターとしてこの曲をロサンゼルスのヒップホップシーンに広めた故Byze One(今年3月に新型コロナウイルスに感染し死去)に対する、B+からの追悼の思いも込められている。
展示作品は7月14日(木)より公式オンラインショップ(12thstudio.jp)でも購入可能。写真作品の展示を予定しているアーティストは、ケンドリック・ラマー、エリカ・バドゥ、ローリン・ヒル、フライング・ロータス、ジェイ・エレクトロニカ、カマシ・ワシントン、マッドリブ、クエストラブ(ザ・ルーツ)、オール・ダーティ・バスタード、サンダーキャット、ダミアン・マーレー(順不同)。
12th presents / “ Tried by Twelve : photography by B+ "
会場:TRUNK(HOTEL) 内ROOM101
日時:2022年7月15日(金)~18日(月) /11:00~19:00(初日のみ15:00オープン)
オープニングレセプション:7月15日(金) 18:00オープン/19:00スタート/22:00終了 ※入場無料