MCUの最新映画『ソー:ラブ&サンダー』でクリスチャン・ベールが演じているヴィランのゴアは、『ハリー・ポッター』シリーズに登場する宿敵であるヴォルデモートに似ないよう意識されていたという。(フロントロウ編集部)

タイカ・ワイティティがこだわった『ソー:ラブ&サンダー』ゴアのデザイン

 いよいよ7月8日に全国公開を迎えたMCUの最新映画『ソー:ラブ&サンダー』。本作では、ナタリー・ポートマン演じるジェーン・フォスターがマイティ・ソーとして覚醒し、クリス・ヘムズワース演じるソーらと協力し、ヴィランであるクリスチャン・ベール演じる<神殺し>のゴアに立ち向かうストーリーが描かれるのだが、本作の制作段階では、ゴアがとある別の人気映画シリーズに登場するヴィランに似てしまわないよう、制作陣が原作からデザインを変更することを決めたという。

 原作のゴアが似ていたヴィランとは、映画『ハリー・ポッター』シリーズに登場する、“名前を言ってはいけないあの人”ことヴォルデモート。色白で鼻を持たない見た目で描かれている原作のゴアは、同様の見た目をしているヴォルデモートとルックスが似通っているのだが、『ソー:ラブ&サンダー』の監督を務めたタイカ・ワイティティによれば、映画版のデザインではゴアがヴォルデモートに似てしまわないよう意識したという。

 「残念ながら、コミックスでのゴアの顔は、ヴォルデモートに似ているんですよ」とタイカは米IGNのインタビューに語っている。「観客は自然とその類似性に目が行くんじゃないかって思いました」。

 観客がゴアを観た際にヴォルデモートとの類似性に意識が行ってしまうことを懸念したタイカは、原作の要素を活かしながらも、映画では別デザインのゴアを創造したという。「それで、我々としてはその(原作の)デザインから少しだけ離れて、トーンや、彼が剣を持っているという事実を残すことにしました」。

画像: 『ソー:ラブ&サンダー』でゴアを演じるクリスチャン・ベール。

『ソー:ラブ&サンダー』でゴアを演じるクリスチャン・ベール。

 「重要なのは彼の物語であって、私たちにとってはそれが最も大切でした」とタイカは続けて語り、デザインこそ原作から変更したものの、今作で重要なのはゴアをめぐるストーリーだと強調した。

 MCUの最新映画『ソー:ラブ&サンダー』は7月8日より全国公開中。(フロントロウ編集部)

 

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