Netflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4で使われたことで、世界的に大ヒットしているケイト・ブッシュの「Running Up That Hill」ってどんな曲? 37年前に同曲をリリースしたケイト本人が貴重なインタビューで明かした。(フロントロウ編集部)

※この記事にはNetflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4のネタバレが含まれます。

ケイト・ブッシュの「Running Up That Hill」が異例の大ヒット

 ケイト・ブッシュが1985年にリリースした「Running Up That Hill」が、Netflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4の象徴的なシーンで使われたことを受けて、世界中のチャートを急上昇している。

画像: ©️Netflix
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 「Running Up That Hill」が使われたのは、今年5月27日より配信されたシーズン4のパート1の中で、セイディー・シンク演じるマックスがヴェクナの襲撃を受けたシーン。マックスがヴェクナに精神を乗っ取られてしまわないよう、ヘッドフォンでケイトの「Running Up That Hill」を聴かせた象徴的なシーンがきっかけとなって、同曲は全英シングルチャートで首位を獲得したほか、Spotifyのグローバル・チャートにおいて記事執筆時点まで12日にわたって首位にランクインするなど、約40年前にリリースされた楽曲としては異例のヒットを記録した。

「Running Up That Hill」ってこんな曲!

 6月には米Billboardの全米シングルチャートで4位にランクインし、ケイトにとって自身最大のヒット曲となった「Running Up That Hill」。

 先日、ケイトはリリースから37年を経て同曲がヒットしていることを受けて英BBCの取材に応じて、「(『ストレンジャー・シングス』は)素晴らしいシリーズですので、この曲がいくらか注目を集めるかもしれないとは思っていましたが、これほどまでになるとは想像していませんでした。すごく興奮しています。同時に、衝撃的でもありますよね? 世界中が夢中になってくれているのですから」と語り、このように世界的なヒットになるのは予想していなかったと率直な気持ちを打ち明けた。

 楽曲に込めた想いについては、「曲を聴いてくれた方々が感じたように解釈してくれたらと思います」としつつも、「とはいえ、元々は、それぞれの立場から物事を感じるために、1人の男性と1人の女性がお互いに入れ替わるというアイディアから書かれた曲でした」と語ったケイト。「Running Up That Hill」では、「もしできるなら 私は神様と取引して/彼と私たちの場所を入れ替えたい/あの道を登っていくの/あの丘を登っていくの」という歌詞が歌われる。

 インタビューの中で、ケイトは『ストレンジャー・シングス』のクリエイターである双子のダファー兄弟への感謝も述べている。「彼らはこの曲を特別な場所に置いてくれたと思います。ダファー兄弟は言わずもがなこのシリーズのクリエイターですが、私自身もシーズン1からずっと観ていたので、シリーズには親しみを持っていたんです」と、元々シリーズのファンだったことを明かした上で、ストーリーの中で「Running Up That Hill」に重要な役割が与えられたことへの感動を次のように振り返った。

 「このようなポジティブな形で曲が使われるなんて、何と素敵だろうと思いました。マックスにとってのお守りのような曲として使われたのです。とても感動しましたね」。(フロントロウ編集部)

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