ナタリー・ポートマンが、13歳で性的対象として見られ、それによって経験した苦しさを明かした。(フロントロウ編集部)

ナタリー・ポートマン、セクシャライゼーションを受けた経験

 映画『ブラック・スワン』や『スター・ウォーズ』シリーズなどで知られ、MCUの新作映画『ソー:ラブ&サンダー』ではスーパーヒーローとなったジェーンを演じるナタリー・ポートマン

 そんな彼女は、映画『レオン』や『ビューティフル・ガールズ』などに出演したことから、10代前半で大人の男性から性的に見られるという恐怖を伴う経験をしている。そのため、セクシャライゼーション(※)や女性の人権について強く声をあげてきたナタリーが、英Sunday Timesのインタビューで13歳の頃の鳥肌が立つ経験を明かした。

セクシャライゼーションとは?
誰かを性的に描くこと(主に女性)。映像作品や広告、ゲームやマンガなどにおける女性キャラクターの身体や衣装などが過剰に性的に描かれていることが問題なることが多いが、女性運動選手のユニフォームなども議論になることがある。

画像: ナタリー・ポートマン、セクシャライゼーションを受けた経験

 「あの頃は、それがとても普通のことだったと思います。そういう役が脚本に書かれていたり、ジャーナリストたちがそれを書く資格があると感じていたり。13歳の頃に、私の胸の発達について言及したレビューを読んだことを覚えています」

 ジャーナリストともあろう人物が、13歳の子どもの胸についてコメントする。しかも当時のナタリーが読むことが可能だったということは、年齢制限のある雑誌に掲載されていたというわけでもないと予想できる。また、例え年齢制限のあるメディアであったとしても、未成年者は成人よりも厳しく守られる必要があるため問題にされるべき話。

 ナタリーはこの経験により、セックスシーンがある作品への出演を拒否するようになったそう。「そんな風には見られるようなことにはしない、という感じでした。そのようにキャラクターづけされれば、多くの点で、それは傷つきやすく、敬意を払われないポジションだと感じたからです」と、当時の考えを明かした。

 10代という年齢で、そのような考えと戦略をしなければいけなかったナタリーの経験からは、社会に生きる少女・女性が何十年と苦しめられている問題を考えさせられる。また、最近では未成年の少女のSNSアカウントに性的なコメントを投稿するユーザーの存在が問題となっているため、俳優でなく、一般人でSNSを使っているだけで性的対象にされる可能性がある。少女たちを守るために対策が必要とされている。

(フロントロウ編集部)

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