ピアース・ブロスナン、白髪で杖をつく
映画『007』シリーズの5代目ジェームズ・ボンドとしても有名な俳優のピアース・ブロスナンの姿を、北アイルランドにあるアントリムで目撃。
最近では『マンマ・ミーア!』や『シンデレラ』といった作品での明るく愉快で優しい姿も人気だが、現在撮影中の映画『The Last Rifleman(原題)』では異なる雰囲気を見せてくれそう。というのも、本作で彼は白髪のおじいちゃんに! 特殊メイクもしていると見られ、顔も普段のピアースとは違う。
彼が主演を務める『The Last Rifleman』は、2014年に当時89歳だったバーナード・ジョーダンさんをイギリス国内で一躍有名にした出来事を基にした作品。作品における彼の年齢設定が何歳かは不明だが、69歳のピアースがそのままの姿で演じるには若すぎるようで、メイクはがっつり。
それでもなお、杖をついて立つ姿はさすが二枚目俳優のピアース。とてもキマっている。
ジョーダンさんが実際に起こした出来事というのは、彼が2014年に実行した“ノルマンディー上陸作戦”のこと。2014年は第二次世界大戦のノルマンディー上陸から70周年で、その祝賀に参加するために、元軍人である彼はイギリスのケアホームから1人で抜け出して、バスとフェリーを使ってフランスへ。ジョーダンさんがいなくなっていることに気がついたケアホームの職員は警察に捜索願を出して心配していたが、その後彼がノルマンディーにいることが発覚。ケアホームの職員からすれば冷や汗ものの出来事だったはずだが、とはいえ89歳の戦争経験者のおじいちゃんが起こした出来事はイギリスで大きな話題となり、彼は一躍有名人に。90歳の誕生日には少なくとも2,500通もの手紙が届いたほどだった。
ジョーダンさんは自身の行動が国中で大きな話題となった後にステートメントを発表しており、「70年前のあの日に参加したすべての男性とすべての女性は英雄です。とくに、戻ってこなかった人達は」と思いを綴っていた。映画『The Last Rifleman』も、ジョーダンさんの行動を物語の中心に、第二次世界大戦を振り返る作品になるよう。
(フロントロウ編集部)