サウスウエスト航空で初めて母娘のパイロットペアによるフライトが実現した。(フロントロウ編集部)

母娘で飛行機を飛ばす!

 1967年に創業したアメリカのサウスウエスト航空で初めてのこととなる、母娘のパイロットペアによるフライトが、2022年7月23日に実現した。

 コロラド州デンバーからミズーリ州セントルイスへ向かう飛行機を操縦したのは、ホリー・ペティット機長と、キーリー・ペティット副操縦士で、2人は親子。

 サウスウエスト航空のブログによると、大学を卒業した後はキャビンアテンダントとして別の航空会社でキャリアを積んでいたというホリー機長。しかし自分も飛行機を飛ばしたいという思いを抱き、パイロットになるために勉強と訓練を進めていったそう。

 機長には3人の子どもがいるが、子どもたち、そして夫や母親のサポートがあり、18年前に晴れてパイロットに。彼女は、「18年が経った今でも、めぐるましく仕事をしています」と話す。

 そして、そんな母親の姿を見て育ったキーリー副機長は14歳の頃に自分もパイロットになりたいと決心し、そのために努力をしてきた。そして目指した就職先はもちろん、サウスウエスト航空! 2017年にはサウスウエスト航空でインターンシップを経験した副機長は、サウスウエスト航空以外に考えていた就職先はなかったと話す。

 父娘のパイロットペアによるフライトは時折話題になるが、母娘のペアは非常に稀だといえる。ホリー機長はフライトに際してFacebookを更新。こんな感動的な思いを綴った。

 「私にとってとても感動的な朝だった。小さな小さな未熟児の赤ちゃんを腕に抱いていたのに、あっという間に彼女は、ボーイング737の操縦席で私の隣に座っている!キーリー、心から愛してる!」

 日本では2010年に初の女性機長が誕生したが、女性パイロットの人数は極めて低く、2015年の国勢調査ではなんとたったの10人。パイロット全体の0.17%となっている。アメリカでは日本の34年前である1976年に女性機長が誕生したとはいえ、米Pilot Instituteによると、それでもなお女性パイロットは全体の6%だという。

(フロントロウ編集部)

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