ダイアナ妃没後25年に公開される初の劇場版ドキュメンタリー映画『プリンセス・ダイアナ』(9月30日公開)より、世界中で25億人が見たとされる葬儀を映し出す本編映像が公開。合わせて、リアルタイムで事件を報じたジャーナリスト、リ ポーター、アナウンサーから、ダイアナ妃の人生を辿ったドキュメンタリーに対するコメントが到着した。(フロントロウ編集部)

25年の時を経て、あなたは、あの時代の目撃者となる

 世界中で大フィーバーを巻き起こし日本でも高い人気を誇ったダイアナ元皇太子妃のドキュメンタリー映画が、没後25年となる今年秋、世界で初めて劇場公開される。歴史に残る結婚式。子供が生まれた日。離婚にまつわるスキャンダル。AIDSの子供を抱きあげる姿。そして彼女が亡くなった日。世界中で25億人が見たという、「ダイアナ妃の葬儀」。カメラは全てを映し出していた。むきだしの映像が、ダイアナ妃の人生を物語る。

画像: © Kent Gavin

© Kent Gavin

 ダイアナ妃の人生、そして悲劇的な死については過去にも何度も語られてきたが、アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞にノミネートを果たした経験を持つ、気鋭のドキュメンタリー作家エド・パーキンズ監督が手掛ける本作は、1981年にチャールズ皇太子と婚約する数週間前から、世界中が悲しみに暮れた突然の死までの16年間が、当時のニュース番組の映像やホームビデオなど、あらゆるアーカイブ映像を繋ぎ合わせて語られ、これまで以上にダイアナ妃を新鮮で身近に感じられるよう構築されている。

 25年前の1997年8月31日、ダイアナ妃は事故で帰らぬ人となり、本日9月6日に大規模な葬儀が行われた。ダイアナ妃の葬儀は「国民葬」(※議会の承認が必要で極めて対象が限られる「国葬」よりも対象が広く、女王の合意のみで営むことができるもの)として執り行われた。イギリスのみならず世界中でその模様が報じられ、推定25億人が中継を見たと言われており、日本でも約2時間にわたって衛星放送で生中継された。

 本作ではその葬儀の模様もじっくりと描かれており、解禁となった映像には、厳かな葬儀の様子と、複雑な表情を浮かべる皇室の面々、そして悲しみにくれる大衆の姿が次々と切り取られていく。ウィリアム王子の悲しみをこらえながらも、懸命に自我を保とうとする姿、感情を読み取らせないエリザベス女王の凛とした佇まいが王室の人間の威厳を示すが、大衆は素直に感情を表し、まるで自身の家族を亡くしたかのように嘆き悲しむ様子が対照的。

リアルタイムで事件を報じた第一人者たちからコメント

 映画『プリンセス・ダイアナ』の9月30日の日本公開を前に、ダイアナ妃の当時を報道した著名人からは、ダイアナを改めて追悼するとともに、映画を絶賛するコメントが出されている。

※五十音順

安藤優子(キャスター/ジャーナリスト)

世界中を虜にした美しい「おとぎ話」のお姫様は、確かに「最後まで仲良く暮らしましたとさ」のハッピーエンドは迎えられませんでしたが、自らの死の直前まで「自分らしくありたい」と闘った一人の不屈の女性であったことに、この映画で初めて気がつき、胸をうたれました。

久米宏(フリーアナウンサー)

憂いを帯びた青い瞳 ちょっと上目遣いで…。僕はずっとダイアナのファンでした。彼女が国王の妻になり やがて国王の母になるのを目撃したかった。

小宮悦子(キャスター・インタビュアー)

25年前、悲劇のニュースを伝え続けた私に、今ダイアナが見せてくれるもの。
それは、人々の遠慮のない視線の先で一歩も退くことなく、再生と自立への冒険に挑んだ一人の女性の物語。 アーカイブのみで構成された映像の臨場感が圧倒的。

近藤サト(フリーアナウンサー)

ダイアナは間違いなく世界で最も輝く瞳を持つプリンセス。でもなぜどんなときも輝いていたの? その答えを映画は教えてくれました。それは暗く険しい人生を照らすただ一つの灯だったと。今も消えない瞳の輝きこそが真実。

デーブ・スペクター(放送プロデューサー)

金魚鉢にいたダイアナ妃を長年覗いた私たち。 素敵な女性だったダイアナを懐かしく思う一方、公共されたプライベートを楽しむ私たちも学ぶ事があるか。「プリンセス」を観た後も考えさせられる。

平野早苗(フリーアナウンサー・リポーター)

何故事故は起きたのか?25年前、パリの事故現場でリポートをしながらの私の問いは今も続いている。映像に残るダイアナさんの少し悲しげな、或いは虚ろな、或いは懸命な表情。私はその瞳といつしか対話していた。 世界一愛され、そして同時に“愛されすぎてしまった”プリンセス・ダイアナ。彼女の悲痛な死から25年、底知れない彼女の魅力をスクリーンの大画面でご堪能いただきたい。

 映画『プリンセス・ダイアナ』は9月30日(金)にTOHO シネマズ シャンテ 、 Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショー。フロントロウ編集部では大柳葵理絵編集長も登壇する特別トークショー付きの試写会に50組100名様を募集中(https://front-row.jp/_ct/17566780 ※9月13日応募締め切り)。また、2022年秋にはクリステン・スチュワートがダイアナ妃を演じた『スペンサー ダイアナの決意 』も日本公開するのでこちらもお見逃しなく。

(フロントロウ編集部)

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