イブ・ジョブズを笑顔にする「父の形見」とは
Appleの共同創業者で、2011年にがんとの闘病の末亡くなったスティーブ・ジョブズ氏の娘イブ・ジョブズが、今も大切にしているという“父の形見”について米Vanity Fairのインタビューで語った。
末娘のイブは、父親が亡くなったとき13歳だった。父スティーブはジャーナリストのウォルター・アイザックソンが執筆した彼の自伝『スティーブ・ジョブズ』のなかで、 イブについて、「彼女はピストルのように強い。あれほど強い意志を持った子供に会ったのは初めて」と高く評価。将来は「アップルの経営者かアメリカ大統領になるのでは?」と予想していた。そんなイブは、アメリカの名門スタンフォード大学を卒業したあと、本格的にモデルとしての活動をスタートさせた。
今回、Vanity Fairの誌面で、父のアイコニックなルックである黒いタートルネック姿も披露したイブは、父から引き継いだ貴重なアイテムの存在について明かしている。
そのアイテムとは、まだAppleが家のガレージを拠点としていた頃、Apple-1コンピューターのプロトタイプを作っていた時代に、恐らく父スティーブが作ったと思われるTシャツ。イブによると、Tシャツの表には「Eve had the right idea(イブは正しい考えを持っていた)」、そして裏には「She picked an Apple(彼女はリンゴを摘んだ)」と書かれているそうで、父の形見として大事に持っているだけでなく、たまに着ることもあるという。
「私にとってとても大切なものです。着るといつも笑顔になります」
ちなみに、伝記『スティーブ・ジョブズ』には、“イブが自分の名前が父親のスケジュールに書かれているかどうか、よくアシスタントに電話して聞いていた”というエピソードが書かれているが、残念ながら、イブはそのことをまったく覚えていないそう。ただし、一緒に父のオフィスに行き、そこにあったホワイトボードに絵を書いた記憶があるとのことで、「多分、その小さな落書きは今も残っていると思います」と語っている。(フロントロウ編集部)