バーニングマンが3年ぶりに開催
毎年、アメリカのネバダ州のブラックロック砂漠で約1週間にわたって行われるフェス、バーニングマン。新型コロナウイルスの影響もあって、今年は3年ぶりの開催となった。
バーニングマンでは電気、ガス、テレビ放送、携帯電話の電波などが一切ない環境で、自給自足の生活を送りながら、砂漠の中に現れる架空の街「ブラック・ロック・シティー」をアートや音楽で参加者が作り上げていくという参加型のイベント。1週間後には、バーニング(burn=燃やす)という名前の通り、すべてを燃やして元通りにする。
主催者側が用意するのは、トイレと、食料の鮮度を維持するための氷のみ。水、食料、衣類、住居、燃料など、生きるために必要なものは、参加者が自分たちで調達しなければならない。
今年のバーニングマンのテーマは「Waking Dreams」で、Burner(バーナー)と呼ばれる大勢の参加者がブラック・ロック・シティに集結した。会場にはさまざまなアートが展示され、バーニングマンの醍醐味のひとつでもあるミュータント・ビークルと呼ばれるアート・カーが砂漠のなかを駆け抜けた。また、フェスのシンボルであるザ・マンをドローンで再現した巨大アートも登場。
そのほかにもさまざまなジャンルの音楽が楽しめるコンサートやディスコ、パーティーが開催され、体を動かしたい人のためには牛乳箱を積み上げたり登ったりするアクティビティやピンクだらけのジム、さらに「ハンモックの森」、「催眠療法セッション」、「呼吸エクササイズ」、「セルフラブ(自己愛)のレッスン」といったメンタルヘルスケアを意識したアクティビティも用意された。
バーニングマンはセレブにも人気で、普通のフェスではなかなか見ることができないド派手なフェスファッションも注目ポイント。今年はパリス・ヒルトンやカーリー・クロス、カイア・ガーバー、シンディ・クロフォードらの姿があった。
それぞれ思い思いにバーニングマンでしか着ることのできないファッションを楽しんだ。(フロントロウ編集部)