ティルダ・スウィントンが降臨
イタリアのヴェネチアで開催されている第79回ヴェネチア国際映画祭に、ティルダ・スウィントンが姿を見せた。
今回映画祭でプレミアを迎えた彼女の出演作は『The Eternal Daughter(原題)』で、その舞台は、ある家を改装したホテル。映画監督のジュリーとその母ロザリンドは、昔に家族で住んでいたそのホテルを訪れ、隠された過去の秘密と対峙することになる…。
本作の見どころの1つは、なんといってもティルダがジュリーとロザリンドの2人を1人で演じたこと! さらに、彼女の愛犬ルイも、劇中でロザリンドの愛犬として出演。ミステリーとホラーな要素が入り混じる本作では、ティルダの神秘的な魅力が放たれる。
そして、ヴェネチア国際映画祭でのティルダもオーラ全開だった。これまでに、映画『ナルニア国物語』の白い魔女や、『コンスタンティン』のガブリエルといった人間以外の役柄も演じ、人気を博してきた彼女が選んだニュールックは、ホワイトヘアの毛先をネオンイエローに染めたスタイル。
ドレスにはシャイニーな素材の淡いパープルを合わせたことで、まるで不死鳥のような神々しさをも感じさせられる。もしくは妖精、はたまたポケモンっぽいと思った人もいるかも?
一見するとスタイリッシュなヘアカラーだが、彼女が髪の毛を半分黄色に染めたのには理由があり、ウクライナへの連帯を示すためだった。ロシアに侵攻され、多大な被害を受けているウクライナの国旗の色を意識したもので、別の日には青いシャツを着て、ウクライナ国旗の黄色と青を両方身に着けていた。
ちなみに、ティルダは、今年12月にNetflixで配信開始となるギレルモ・デル・トロ監督によるストップモーション映画『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』でターコイズ色の妖精を演じた。アニメーションであるため、彼女が演じたのは声だけだが、妖精のような雰囲気が溢れ出るティルダを見ていると、実写で見てみたかったと思ってしまう。
『The Eternal Daughter』の公開日は未定。配給はA24。
(フロントロウ編集部)