ノーマン・リーダスが脳震盪を経験
2010年からシリーズが始まり、12年にわたってファンを楽しませてきた『ウォーキング・デッド』の最終章の最終部であるパート3の放送開始が迫っている。撮影自体はすでに完了しており、あとはお別れを待つだけとなっているが、その最終回の撮影では恐怖の出来事もあった。
シーズン1から出演してきたダリル役のノーマン・リーダスが脳震盪で倒れたのだ。幸いなことにノーマンは無事で、その後数週間で現場に復帰できたが、当時はかなりの恐怖だったよう。
現場ではキャスト仲間にいたずらをしかけまくっているお茶目な性格で知られるノーマンだが、この時ばかりは「死ぬかと思った」そう。若い頃にはやんちゃもしていた彼だが、「本当にシリアスなものだった。怖かった。顔や頭を殴られたことは何百回もある。車の窓から飛び出したこともある。でもこれはヤバイと思った」という。
その直後は壁づたいに歩く状況で、神経外科で様々な検査もしたそう。目のテストの結果は良くなく、念のため、ノーマンの家の前にはセキュリティスタッフが常駐したという。ノーマンも当時の状況を「クレイジーだった」と振り返る。
さらにノーマンが心配したのが、自分が休んでしまうことで撮影が長引くこと。脳震盪という深刻な症状に見舞われたのだから気をつかうことなく休んでほしいものだけど、ノーマンは当時、参加する予定だったイベントに欠席することを明かした際にもファンに向けて謝っていた。
そんな彼だけど、良いリラックス方法を見つけたよう。米EWのインタビューで、こんな近況を明かした。
「僕は眼球に金属が入ってるので、光が変に影響することがあって、すでに頭痛持ちではあるんです。(インタビュー中の)今は暗闇の中に座ってます。見つけられるだけ見つけた、落ち着くためのアプリを全部ダウンロードして、スマホでコオロギや滝の音を聞くじゃないですか。誰からも連絡がこないように通知もオフにしています。みんなも“スマホを見ないで。テレビを見ないで。暗闇の中で座ってて”という感じでした。滝と雨の音を聞いてます。ニューヨークの雨の音のアプリをよく聞いてました」
暗闇の中からインタビューに答えていたとは…。あのいたずら好きなノーマンが、リラックスできるアプリを使って瞑想のようなことをしているのには、正直なんだかクスっとくる。ノーマンは婚約者で俳優のダイアン・クルーガーと一緒に幼い子どもを育てているため、騒がしい時間もあるだろうが、うまく気分転換しているよう。
(フロントロウ編集部)