片腕がなかったシャーリーズ・セロン
2015年に公開された映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、シャーリーズ・セロンとトム・ハーディを主演に大ヒットを記録。アカデミー賞でも最多受賞となり、ファンからも批評家からも評価が高い作品となっている。
なかでも、シャーリーズが演じたフュリオサ大隊長のリーダーシップと存在感、カリスマ性は映画史に刻まれたといえる。だからこそ、現在は若き日のフュリオサを描くスピンオフ映画の制作が進められているが、そこでは彼女に関する“謎”も明らかになりそう。
『怒りのデス・ロード』で触れられなかった疑問の1つには、フュリオサの片腕はなぜないのか?というのがある。というか、リーダーシップ溢れるフュリオサが過去に様々なことを経験してきたのは明らかで、そのなかでなにかあったのだろうとスルーしてしまえる要素だったとも言える。
しかし、彼女が片腕を失くした時にはドラマがあったよう。撮影ではCG用に左腕に緑色のカバーをしていたシャーリーズは、米Rotten Tomatoesによる2015年のインタビューで腕がないことについて質問され、「彼女の腕に何があったのか知っています」とコメントしている。シャーリーズによると、ジョージ・ミラー監督は世界観を作り上げるなかで、映画本編では描かれない詳細な部分まで固めていたよう。
「秘密にしておいたほうが良いと思います。ジョージは(キャラクターの)バックストーリーとして設定したすべてのことを教えてくれたので、とても助かりました。もし幸運にも私たちに続編を作る機会があるのなら、彼はそのバックストーリーを使うと思います。本当に、本当にかっこ良い物語があるんです。本当にかっこ良いですよ」
『怒りのデス・ロード』を作った時に、監督はすでにフュリオサのスピンオフを制作するつもりだったのだろうか。シャーリーズが言うように制作陣は続編を作る機会を得たうえ、それはフュリオサの過去を描くものだとなれば、彼女が片腕を失くした出来事についても描かれることはほぼ確実。残念ながらそこでフュリオサを演じるのはシャーリーズではないが、ドラマ『クイーンズ・ギャンビット』や映画『ラストナイト・イン・ソーホー』で知られる個性派アニャ・テイラー=ジョイであれば、期待は高い。
Rotten Tomatoesは監督にも同じ質問をしており、彼は「大きなバックストーリーがありますよ。激しい戦いがね」とコメントしていた。
(フロントロウ編集部)