エミー賞授賞式の演出、受賞者が輝く瞬間を“盗んだ”と批判
現地時間9月12日、ロサンゼルスのマイクロソフト・シアターで開催された第74回エミー賞授賞式で、プレゼンターとして登場した俳優のウィル・アーネットが、“酔っ払って気絶した”という設定のジミー・キンメルをステージに引きずり出すひと幕があった。
ご存じの方も多いと思うが、ジミーは人気トーク番組『Jimmy Kimmel Live!(原題)』の司会者として知られ、過去にアカデミー賞授賞式の司会を務めたこともある。
ウィルが受賞者を発表するあいだも身動きひとつせず、気絶したふりを続けるジミー。そのシュールすぎる光景に観客から笑いが。
しかし、ドラマ『アボット・エレメンタリー』でコメディ部門の脚本賞を受賞したクインタ・ブランソンがステージに上がったあとも、ジミーがそこから動く気配はなく、結局、クインタがスピーチを終えるまでずっと床に転がったままだった。
何か言葉を発するでもなく、ただ床に転がっていただけとはいえ、異様な光景に人々の視線は受賞者のクインタよりもジミーに釘付けに。主役であるクインタではなく、ジミーに注目が集まってしまったことに一部の人たちからは、「クインタが彼女の瞬間を迎えているときに、ジミー・キンメルが床に寝そべっているのは、見ていて本当にイライラする」、「ジミー・キンメルはクインタのスピーチの最中にステージから去るべきだった。失礼にもほどがある」といった批判の声があがった。
jimmy kimmel laying on the floor while quinta has her moment is extremely irritating
— Connor Perrett (@connorperrett) September 13, 2022
Jimmy Kimmel should have left the stage during Quinta’s speech. Highly disrespectful #Emmys
— philip lewis (@Phil_Lewis_) September 13, 2022
ちなみに、当のクインタはというと、「私はそれほど気になりませんでした。ネットの意見はわかりませんが」とあまり気にしていないことを明かし、それどころか「明日になったら怒ってるかもしれませんが(笑)水曜日に彼の番組に出演するので、彼の顔にパンチをお見舞いするかもしれません」とジョークを飛ばす余裕も見せている。
追記:米ETのインタビューでこの件について質問されたジミーは、「目をつぶっていたので、自分がどこにいるのかわかりませんでした。今までで一番奇妙な出来事でした」と答え、“自分がどこにいたのか知らなかった”と釈明した。
(フロントロウ編集部)