『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督が、ライアン・ゴズリングの演技で優れているポイントを語った。“あのシーン”が頭に浮かんでウルっとくる…。(フロントロウ編集部)

ライアン・ゴズリングの演技で注目のポイントとは?

 2016年に各映画祭で旋風を巻き起こした映画『ラ・ラ・ランド』でライアン・ゴズリングとタッグを組んだデイミアン・チャゼル監督は、2018年の『ファースト・マン』でも彼を主演に起用。監督によると、映画作品では舞台演劇などとは異なる演技力が必要とされ、ライアンは“映画演技”が非常に上手いのだそう。

画像: 2017年に来日した時のライアン(右)とチャゼル監督(左)。

2017年に来日した時のライアン(右)とチャゼル監督(左)。

 映画演技というのは、「非常に小さな動きだけで多くを伝えるアート」とのことで、監督はチャールズ・チャップリンやルドルフ・ヴァレンティノといった映画史の初期に活躍した俳優の名前を例に出して、トロント国際映画祭でこんな説明をした。

 「チャップリンやヴァレンティノのような、サイレント映画初期の俳優の時代にまでさかのぼります。カメラを俳優の顔に向けた時に、額だけ、眉毛だけ、唇だけ、もしくは動きなしに、物語を丸ごと語ってくれる俳優というのは多くない。特定の表現を持ち続けるという」

 そして、その才能がライアンにはあるのだという。

 「ライアンは、現代でそのアート表現を完璧にマスターした数少ない俳優の1人です。アート表現としての演技は千年にわたって存在してきました。それは、私たちにある最も古いアート表現の1つです。しかし、映画における演技のアートというのはそれに比べてかなり最近のもので、映画の演技で非常に特徴的なのが、クローズアップですべてを伝えることができるというものです」

 クローズアップされるなかで、動きがほぼなくとも、観客の心を動かす。これを聞けば、『ラ・ラ・ランド』のラストで、ライアン演じるセブと、エマ・ストーン演じるミアが最後の再会を果たし、見つめあったあの名シーンを思い出すファンは多いはず!

 それを考えると、確かに監督が話すように、ライアンは映画演技を習得していると理解できる。

 監督の次回作『バビロン』には、残念ながらライアンの出演はない。しかしブラッド・ピットやマーゴット・ロビー、キャサリン・ウォーターストン、スパイク・ジョーンズ、トビー・マグワイアといった有名俳優たちが数多く出演するため、それらの俳優たちをチャゼル監督がどのように撮ったのかには期待が高まる。

(フロントロウ編集部)

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