大酷評となった『マスク2』について、オリジナル版主演ジム・キャリーはどう思っていた?(フロントロウ編集部)

映画史に残る大ヒットの『マスク』と、映画史に残る低評価の『マスク2』

 1994年に公開された映画『マスク』は、主人公スタンリーが魔力を持った木製の仮面によって、緑の魔人マスクに変身して大騒動を引き起こすコメディとして世界的大ヒット。この年は主演ジム・キャリーの代表作である『エース・ベンチュラ』、『ジム・キャリーはMr.ダマー』、そして本作が立て続けに公開された年で、ジムは一気にスターダムを駆けのぼった。また、キャメロン・ディアスも本作でデビュー。彼女も一躍スターとなったことを考えると、本作がどれだけ秀逸な作品だったかが分かる。

 そんな本作は、11年後の2005年に『マスク2』が公開。ジムはカムバックせず、ジェイミー・ケネディが新しいマスクとして主人公となり、監督もチャールズ・ラッセルからローレンス・グーターマンとなったが、これが映画史に残る大酷評を受ける結果に…。

 アメリカの有名批評サイトRotten Tomatoesでは、100%を最高として批評がされるが、なんと批評家による総合評価は6% ! ここまで低い数字はなかなか見かけることがないため、ある意味すごい。また、2万5,000以上のオーディエンス評価も16% という驚異の低さを記録している。

 元々、コメディアンとしての実力から大人気を博したジム無しに『マスク』の続編を制作するということには前向きでないファンも多かったため、正直にいって作品が失敗したこと自体に驚きは少なかった。しかしジム自身は、続編に携わらないにしろ、上手くいってほしいと願っていたよう。

 2作目の主演であるジェイミーが米Hollywood.comに話したところによると、作品の制作中にティーン・チョイス・アワードでジムと初対面を果たしていたという。彼がジムの元へ行き、「初めまして…。『マスク2』を作っているのですが、まったく異なるものになります。でも敬意がないわけではありません」と話したところ、彼の返答はこのようなものだったそう。

 「ノー。ノー。自分がしたいことをしなさい!マスクを自分のものにしなさい!」

 ちなみに、ジムは『エース・ベンチュラ』の続編『ジム・キャリーのエースにおまかせ!』に出演した経験から、続編制作や同じキャラクターをふたたび演じることへの興味を失ったと言われており、そのため『マスク2』にも出演しなかったという予想が多い。

 とはいえ、最近では続編出演にもオープンではいるようで、2020年には、「『マスク』の続編については、制作陣によりますね。本当に。やるためにやる、というようなことはしたくないんですよ。もしクレイジーでビジョンを持った人がいるのであれば、もちろんやりたいですね」とコメントしていた。

(フロントロウ編集部)

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