ミラノ・ファッション・ウィークで開催されたグッチ(Gucci)のコレクションに68組の双子が登場していた。このコレクションは、2022年のメットガラで予告されていた?(フロントロウ編集部)

ミラノコレクションでグッチが「Gucci Twinsburg」を発表

 ニューヨーク、ロンドンに続いてイタリアで開催されるミラノ・ファッション・ウィークが幕開け。数々の人気ブランドが新しいコレクションを発表するなか、一段と話題になったのが、グッチ(Gucci)の2023年春レディ・トゥ・ウェアのコレクション。

画像1: ミラノコレクションでグッチが「Gucci Twinsburg」を発表
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 これまでグッチのコレクションは、何かと話題になることが多かったが、今回のショーはこれまでにない展開に。

 というのも、モデルたちが全員双子だという。デザイナーのアレッサンドロ・ミケーレの母親が双子ということもあり、そこからインスピレーションを得た今回のショー。会場には壁を挟んで2つのランウェイが用意され、双子のモデルたちは1人ずつに分かれてそれぞれのランウェイをウォーキング。するとショーの途中で壁が上へとあがり、フィナーレは2人揃ってウォーキングするという度肝を抜かれる演出だった。

 グッチはこのコレクションのために、オハイオ州ツインズバーグで開催された双子の大会「ツインズ・デイ」にスカウトを送り込んでおり、そこで今回出演した双子たちを見つけ出してきたという。

画像3: ミラノコレクションでグッチが「Gucci Twinsburg」を発表
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 アレッサンドロは今回のショーが始まる前に「私はランウェイを演劇の舞台として使っていますが、ファッションは他者性という概念に強く訴えかけるものです。私は、自分にはもうひとつの側面があることを知っています。セラピストのところに行くと、彼に会えるのです。私たちは皆、自分の中にもうひとつの側面を持っていて、時にはその人に会って、手をつなぐこともあるのです」とコメント。

画像5: ミラノコレクションでグッチが「Gucci Twinsburg」を発表
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 さらにショーに来場した観客には招待状ではなく、インクのシミを活用した心理テストであるロールシャッハテストを配布。この変わった招待状について「このショーは、自分の内面を掘り下げると何が見つかるかというものなので、皆さんにその準備をしてもらいたかったのです」とも語った。

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メットガラで双子が出演することを予告していた?

 さかのぼること、今から約4ヵ月前。ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催されたファッションの祭典メットガラで、アレッサンドロは普段からそっくりと言われている俳優のジャレッド・レトと双子ルックで出席。

画像: メットガラで双子が出演することを予告していた?

 今回のショーを受けて、この時からショーの準備をしていたのかと、メットガラでの“予告”が話題になっている。

 さらに今回のショーで話題になったのは双子だけではない。映画『グレムリン』のギズモがデザインされたバッグが登場するなど、最後まで観客の心を掴んだままだった。

(フロントロウ編集部)

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