『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』でヴィセーリスを演じたパディ・コンシダインが、第8話のエンディングで考えていたことを明かした。(フロントロウ編集部)

 ※この記事には、ドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン1第8話のネタバレが含まれます。

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』におけるヴィセーリスの存在

 ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の良いところを受け継ぎ、悪いところを改善したとして高い評価を受けているスピンオフドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』は、第8話までが公開。シーズン1は全10話であり、残すところあと2話となったが、第8話の展開はファンに大きな衝撃を与えた。

 パディ・コンシダインが演じるヴィセーリスが病に侵され、死亡。8話の全編を通して描かれた彼の親としての愛や生き様はファンを大号泣させ、インターネット上ではヴィセーリスへの称賛祭りになっている。

 そのメイク技術もさることながら、やはりパディの演技が素晴らしいというほかない。しかし彼が米NY Timesに明かしたところによると、なんと彼自身は自分の演技を第3話以降を見ていないそう。自分を画面の中に見るのが嫌いだそうで、「誰かが写真を送ってくれるでしょう」とのこと。

 8話はヴィセーリスが息を引き取るところで幕を下ろしたが、その最後も美しいものだった。死ぬ行く彼の姿を映す時間を十分に取り、最後は彼が「我が愛しき…(My love…)」と呟き終わる。そして、じつはこの終わりはパディの即興だったという!

 ヴィセーリスを演じてきた彼は、「ドラマの中でヴィセーリスがメイスターに自分を治し、あれが自分を蝕むのを止めてくれと頼むことはありません。彼は、妻に対して行なった酷く恐ろしい出産処置の判断における罪悪感から、それを受け入れたのだと思います」と、そのキャラクターについて語る。そして彼の中では、本作はヴィセーリスとエイマの悲恋物語なのだと続けた。

 「自分の中にアイディアはあったんです。ストーリーに使えるかどうかは別にして、ヴィセーリスが死ぬ直前に目にするのは、死後の世界から彼を連れて行く人物であろうと。そして彼が死ぬ時、彼はエイマを見て、『我が愛しき…』と言う。あのセリフ、そして少し手を伸ばすのは私の即興なんです。私にとっては、これは多くの点で悲恋の物語なんですね。でもその意見を言うことはしませんでした。じつは一切それについて話さなかった。ただ、『もしスタッフがそれを使いたかったら使うだろう』と思っていました。そして実際に使われたと聞き、とても感謝しています。あれによって、物語は非常に美しく終わったでしょう」

 残り2話で、物語はどのような展開を見せるのか。本作はすでにシーズン2の制作が決定しているが、まずはシーズン1の終わりを楽しみにしたい。

(フロントロウ編集部)

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