ローレンス・フィッシュバーンは『レザレクションズ』を鑑賞済
20世紀末に公開され、世界に衝撃を与えた映画『マトリックス』。その後、2003年に『マトリックス リローデッド』と『マトリックス レボリューションズ』が相次いで公開され、3部作は映画史に残る作品となった。
そして2021年に、約20年ぶりの新作となる4作目の『マトリックス レザレクションズ』が公開。ラナ・ウォシャウスキー監督、そして主演のキアヌ・リーブスとキャリー=アン・モスなど、オリジナルから馴染みの顔ぶれが多くカムバックしたことでファンは歓喜した。
一方で、モーフィアスはローレンス・フィッシュバーンからヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世に、エージェント・スミスはヒューゴ・ウィーヴィングからジョナサン・グロフにバトンタッチ。ヒューゴは元々出演予定だったが、スケジュールの関係で実現できなかったが、ローレンスは当初よりオファーされていなかったことでファンを驚かせた。
とはいえ、ストーリーを考えれば理解できる判断なのだが、3部作においてモーフィアスは超重要&超人気キャラクターだったため、残念に思った映画好きは多い。そのため、映画の公開前には彼にたびたび新作についての質問が投げかけられており、彼も、「完璧に理解できるよ。よく分かる。みんなが私に4作目について質問するというのは。だから何度聞かれても嫌気はささない」と大人な対応を見せていた。
そんなローレンスが、新作公開から約1年が経った今、ついに『レザレクションズ』について感想を明かした! 米Varietyのインタビューで彼は…、「そうなるかもと予想していたよりは悪くなかったですね」と回答。そして、含みをもたせた表情のまま、数秒停止。そして、こう続けた。
「そして、こうなってほしいと願っていたほど良くもなかった。しかし、キャリー=アンとキアヌはやるべきことをやりきったと思いました。それが私の意見です」
3部作が世界に衝撃を与えたのは、その革新的なストーリーラインと映像の2つが大きいと言える。しかし2021年には、『マトリックス』のような世界観は珍しくはなくなっていた。一方で、数十年ぶりの続編というのはいつでも“大コケ”の可能性を持つ。映像は非常に新しいものではなくなったとはいえ、ウォシャウスキー監督の映像センスはやっぱりピカイチで、ストーリーも悪くなかった。そんなことを考えると、ローレンスの感想に共感するファンも少なくはなさそう。
とはいえ、ローレンスがいたら何か変わっていたかも…? そんな思いもよぎるが、彼からは最後に残念な一言が。『マトリックス』の新作に参加できなかったことは寂しかったかと聞かれた彼は、「ノー。そんなにですね」と静かに答えた。
Laurence Fishburne shares his thoughts on #TheMatrixResurrections: "It wasn't as bad as I thought it would be. And it wasn't as good as I hoped it would be." https://t.co/c0f534K2QE pic.twitter.com/BBVwOkjkiw
— Variety (@Variety) October 19, 2022
(フロントロウ編集部)