使用済みの「おくすりシート」を回収する日本初の取り組みが、神奈川県横浜市で開始。横浜市中区の薬局・ドラッグストア、病院、公共施設に、専用回収BOXが設置される。(フロントロウ編集部)

「おくすりシート」の回収リサイクルプログラムが開始

 2022年10月20日より始まった「おくすりシート リサイクルプログラム」は、日本初※1となる使用済み「おくすりシート(PTPシート※2)」の生活者参加型リサイクルプログラム。世界21カ国でリサイクルプログラムを実施するテラサイクルの日本法人であるテラサイクルジャパン合同会社と、第一三共ヘルスケア株式会社が共同で実施する。
※1 生活者参加型のリサイクルプログラムとして。(テラサイクルジャパン合同会社調べ・2022年10月20日時点)
※2 薬を包装する方法の1つで、錠剤やカプセルをプラスチックとアルミニウムで挟んだシート状のもの。

画像: 「おくすりシート」の回収リサイクルプログラムが開始

 「おくすりシート」は必要不可欠な医薬品包装資材という特性から削減が難しく、日本国内において年間約13,000トン※3が生産。今後も高齢化の進展に伴い使用量の増加が見込まれている。にも関わらずリサイクル資源としての認知が低く回収量も少ないため、ペットボトルのようにリサイクルの仕組みが整っていない状況にあるという。
※3 富士キメラ総研「2019年 メディカル・ライフサイエンスケミカルの現状と将来展望」(PTPシート国内市場2018年実績13,400トン)

 そんな「おくすりシート」がリサイクル資源であることの認知を高め、資源として循環する仕組みを確立するため、「SDGs未来都市」として先導的な取り組みを行う横浜市で実証実験が開始されることになった。

「おくすりシート リサイクルプログラム」の仕組み

 「おくすりシート リサイクルプログラム」では、横浜市中区の薬局・ドラッグストア、病院、公共施設等に専用回収BOXの「おくすりシートくるりんBOX」が設置される。購入店舗やメーカーを問わず回収対象となっている。

画像1: 「おくすりシート リサイクルプログラム」の仕組み

 回収された「おくすりシート」は、シートのプラスチックとアルミニウムを分離後、各々リサイクル処理され、新たなリサイクル製品として生まれ変わる。

画像2: 「おくすりシート リサイクルプログラム」の仕組み

【実施概要】
実施期間:2022年10月20日(木)~ 2023年9月30日(土)
回収対象:使用済み「おくすりシート」(購入店舗やメーカーを問いません。)
回収場所:横浜市中区の薬局・ドラッグストア、病院、公共施設等
※詳細は公式ホームページよりご確認ください。

(フロントロウ編集部)

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