カニエが続々と企業から打ち切られる
カニエ・ウェストは、パリで開催されたYeezyのショーで、黒人に対する暴力や差別の撤廃を訴える抗議運動「Black Live Matter(黒人の命には価値がある)」に対抗して白人至上主義的なスローガンとして知られる「White Lives Matter(白人の命には価値がある)」と書かれたTシャツを着て大炎上。
それ以降、反ユダヤ主義的発言などが原因で、多くのセレブを巻き込む事態に発展し、バレンシアガやアナ・ウィンターから関係を断絶されたほか、自身のエージェントや弁護士から契約を切られたと報じられている。
さらに約9年もの間関係を続け、Yeezy Boostという爆発的に売れたスニーカーを発表したアディダス(Adidas)も、カニエとのパートナーシップを解消。これにより、米Forbesはカニエの資産の15億ドル(約2,200億円)がアディダスとの契約によるものだったため、大半が失われたと報じた。
カニエがスケッチャーズの本社にアポなし訪問
そんなカニエは、この事態を打破するためか、アメリカで3番目に大きいスニーカーブランドのスケッチャーズ(Skechers)の本社をサプライズで訪問。しかし、アポなしの無断訪問だったため、幹部の2人と話はすることができたものの、その後、会社を追い出されたと米TMZが報じた。
カニエはYeezy Boostでアディダスに爆発的な利益を生み出したことで知られるが、スケッチャーズの広報は「スケッチャーズはカニエと一緒に仕事をすることは考えていませんし、そのつもりもありません。彼の最近の社会を分裂する発言を非難し、反ユダヤ主義やその他のいかなる形のヘイトスピーチも容認しません。念を押しますが、カニエはスケッチャーズの社屋に予告もなく招かれもしないのに現れました」と声明を出した。
ちなみに、スケッチャーズは、ユダヤ系のロバート・グリーンバーグが設立して、現在は息子のマイケル・グリンバーグへと引き継がれている。
(フロントロウ編集部)