ニック・カーターの弟でシンガー/俳優のアーロン・カーターが逝去。彼が亡くなった翌日に行なわれたバックストリート・ボーイズのライブで、ニックが涙を流す場面が見られた。(フロントロウ編集部)
ニック・カーターが弟アーロン・カーターの死を受けて涙
バックストリート・ボーイズのメンバーであるニック・カーター(42)が、弟でシンガー/俳優のアーロン・カーターが亡くなってから最初に行なったバックストリート・ボーイズの公演で、涙を流す場面があった。
アーロンは現地時間11月5日に米カリフォルニア州ランカスターにある自宅で亡くなっているところを発見された。享年34歳だった。
ニックが所属するバックストリート・ボーイズは、アーロンが亡くなった翌日である11月6日に英ロンドンのO2アリーナで公演を開催。公演では、「No Place」をパフォーマンスするにあたって、アーロンの写真をバックスクリーンに映して彼を追悼。メンバーのケヴィン・リチャードソンは、涙を流していたニックの肩を抱きながら、「この曲は僕らにとって特別な曲なんだ。家族についての曲だからね。ここにいる全員が、一緒に大人になった。良いことも悪いことも一緒に乗り越えてきたんだ。29年間、バックストリートのファミリーでいてくれたことと、すべての愛に感謝しているよ」と楽曲について説明した上で、アーロンを次のように追悼した。
「僕らは昨日、家族の1人を失った。このショーで彼のための時間を設けられたらと思う。ニックの弟であるアーロン・カーターが昨日、この世を去ったんだ。彼は僕らの家族の1人だし、ファンのみんなからの愛や祈り、サポートに感謝しているよ」。
また、バックストリート・ボーイズはこの日、2013年にリリースした楽曲「Breath」をアーロンに捧げて、「この曲を僕らの弟であるアーロン・カーターに捧げたいんだ。弟よ、君は惜しまれることになるよ」とハウイー・Dもアーロンも追悼した。
ニックやアーロンの双子エンジェルが追悼文を発表
ニックは公演に先立って、チズというニックネームで呼んでいたアーロンとの思い出の写真をインスタグラムにアップして彼を追悼。「胸が張り裂けているよ。弟と僕の関係は複雑なものだったけれど、弟への愛情がなくなることはなかった。弟がどうにか、いつの日にか健康的な道を歩んで、心から必要としていたサポートを得られることを僕はずっと願っていたんだ。時に僕らは、喪失の責任を誰かや何かに押し付けようとするけれど、本当の敵は依存症やメンタルの病気というのが、ここでの真実。他の誰にも想像がつかないほど、僕は弟のことを恋しく思うだろう。愛してるよ、チズ。君はようやく、この地球では見つけることができなかった平穏を手にすることができたんだ。可愛い弟よ、大好きだよ」と綴って、アーロンにメッセージを送った。
アーロンとニックの関係性は複雑なもので、過去にはニックがアーロンに対して接近禁止令を出したこともあった。また、生前に薬物とメンタルヘルスの問題に苦しみ、何度もリハビリ施設の入退所を繰り返していたアーロンは、今年3月に元恋人であるメラニー・マーティンからドメスティック・バイオレンスを告発されたことを受けて、今年9月にもリハビリ施設に入所。2021年11月にメラニーとの子どもをもうけるも、親権を失うこととなっていたアーロンは施設でのプログラムについて、「グループでのセラピーや、子育て教室、ドメスティック・バイオレンスに関する講習をやるんだ」と語っていたと米Page Sixが伝えた。
また、ニックの投稿の少し前には、アーロンの双子のきょうだいであるエンジェル・カーターも、アーロンとの幼少期の写真をインスタグラムに投稿して、アーロンを追悼。
「私の双子へ。あなたのことを計り知れないほど愛してる。あなたは心から惜しまれることになる。楽しくて、優しい私のアーロン。あなたと私のたくさんの思い出たちを大切にしていくことを約束するよ。ようやく平穏を見つけられたね。そっちへ行ってあなたと再会するまで、私はずっとあなたと一緒だよ」と綴った。
(フロントロウ編集部)