『007』シリーズの6代目ジェームズ・ボンドを終えたダニエル・クレイグは、自由な日々を謳歌できているよう。(フロントロウ編集部)

デイヴ・バウティスタが見たダニエル・クレイグの変化

 ダニエル・クレイグの新作であり、映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』の続編である『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』が、12月23日にNetflixで配信開始となる。

 前作よりダニエルは探偵ブノワ・ブランとして続投するが、その他は多くが新キャストで、その顔ぶれはエドワード・ノートン、イーサン・ホーク、ケイト・ハドソン、キャスリン・ハーン、ジェシカ・ヘンウィック、ジャネール・モネイなどと非常に豪華。ゲストたちは大富豪が持つ島に招待され、殺人事件を模した平和な謎解きゲームに参加するはずが、実際に殺人事件が発生。ブランが解決に乗り出すも、ゲストたちは一癖も二癖もあり…?

 本作は、ダニエルがその代表作である『007』シリーズのジェームズ・ボンド役を卒業して以来初となる作品。『007 スペクター』で彼と共演したデイヴ・バウティスタも出演しているのだが、デイヴは撮影でダニエルの表情の変化に驚いたという。米EWに明かした。

 「彼は本当にボンド役で苦労していました。彼が非常に多くのプレッシャーにさらされていることは、傍からも理解できました。ボンド作品において、彼は最高に幸せには見えなかった。しかし『グラス・オニオン』では、真逆です。彼はとても楽しくて、いつでも笑顔でハッピーで、人々とより関わっていました。『スペクター』では、キャストが全員で関わるということはなかったんです。でも『グラス・オニオン』は真逆です。私たちはいつもみんなでいました。なので彼を人としてより知ることができたし、彼がすべきことをしているのを見ることもできた」

 ダニエルは、イギリスの故エリザベス女王から「あら、なんてこと。彼(ダニエル)は笑わない人ですね」と冗談を言われるほどクールでありながら、最後のシリーズ出演作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の制作では涙を流したというほど、15年を共にした作品・キャラクターへの思いは深い。一方で、イギリスが誇る世界的シリーズで主演を務め続けるというのは大きなプレッシャーとストレスをともなったのだろう。

 『グラス・オニオン』は幸運なことに、ユーモア要素も含むミステリーであり、豪華なキャストが集まった現場は明るく和気あいあいとしたもので、それをダニエルが楽しめたのは良いこと。ダニエルのジェームズ・ボンドは人気が高く、卒業を惜しむ声も多いが、彼が新たな職場で楽しい日々を過ごせているのはファンにとっても嬉しいことのはず。

画像: 『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』のプレミアでセルフィーを撮るキャストたち。

『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』のプレミアでセルフィーを撮るキャストたち。

(フロントロウ編集部)

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