ペンタトニックスによる通算6作目のクリスマス・アルバム『ホリデイズ・アラウンド・ザ・ワールド』で、HIKAKIN & SEIKINとのコラボが実現! HIKAKIN & SEIKINのコメント動画を基に、2組のこれまでの交流を遡りながら、来年3月には3年ぶりの来日公演も決定しているペンタトニックスの最新アルバムを紐解く。(フロントロウ編集部)

ペンタトニックスが『ホリデイズ・アラウンド・ザ・ワールド』をリリース

 今年もペンタトニックスからクリスマスプレゼントが届けられた。これまでに5枚のクリスマス・アルバムをリリースし、2021年にリリースしたクリスマス・アルバム『エヴァーグリーン』は来年の第65回グラミー賞で最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバム賞にノミネートされるなど、名実ともに今やクリスマスに欠かせないアーティストの1組となったペンタトニックス。そんな5人が通算6作目のクリスマス・アルバムとしてリリースしたのが、『ホリデイズ・アラウンド・ザ・ワールド』。

画像1: ペンタトニックスが『ホリデイズ・アラウンド・ザ・ワールド』をリリース

 本作はこれまでに彼らがリリースしてきたクリスマス・アルバムと同様、誰もが知るクリスマスの名曲や彼らのオリジナル楽曲がミックスされたアルバムとなっているのだが、今年のアルバムはこれまでの5作品とは一味違う

 ペンタトニックスは今までも多くのアーティストたちとコラボしてきたが、今回のアルバムでは、世界各地からアーティストを招集!“世界中のホリデー(クリスマス)”と題された本作で、ペンタトニックスは世界各地から迎えたゲストと共に、世界中のクリスマスをお祝いする。

 同じアメリカ出身で、最近はTikTokでも注目を集めているメーガン・トレイナーが参加した「キッド・オン・クリスマス」から幕を開けるこのアルバムで、ペンタトニックスはセネガル人のマガッテ・フォールやレバノン出身のヒバ・タワジら世界各国のアーティストとコラボしているのだが、なんと日本からはHIKAKIN & SEIKINが抜擢!

画像2: ペンタトニックスが『ホリデイズ・アラウンド・ザ・ワールド』をリリース

 HIKAKIN & SEIKINは、日本で最も人気の高いクリスマス・ソングの1つである、言わずと知れたワム!の名曲「ラスト・クリスマス」のカバーに参加。ペンタトニックスを支えるように、見事なヒューマンビート・ボクシングとアカペラを披露して、5人とハーモニーを奏でている

HIKAKIN & SEIKINとのコラボはなぜ実現した?

 驚いたファンも多いであろう、ペンタトニックスとHIKAKIN & SEIKINの共演。今回のコラボレーションはペンタトニックス側からの“熱烈なオファー”で実現したという。実はHIKAKIN とSEIKINの2人はペンタトニックスと以前から面識があり、2015年に東京のZepp DiverCityにて行なわれたペンタトニックスの来日公演で彼らの楽屋を訪れていたそう。今回、初めての対面から7年越しで待望のコラボが実現することとなった。

画像1: HIKAKIN & SEIKINとのコラボ秘話とは?ペンタトニックスの今年のクリスマスアルバムは一味違う

「実は2015年に来日された時に、Zepp DiverCityでライブを見させていただいて。ちょっと楽屋裏までね。会わせていただいて。ちょっとだけ『ビートボックス聴かせてください』とかっていう触れ合いがありました」ーHIKAKIN

 HIKAKIN & SEIKINは、2013年にペンタトニックスが公開した、ダフト・パンクの名曲たちを“声だけ”で繋げてみせた「Daft Punk」の動画を観たことがきっかけで彼らのファンに。HIKAKINは「やばいよこの人たち!」と衝撃を受けて、思わずSEIKINにメールを送ったという。「2人でやばいなって言って、いつも(お互いに情報を)共有してるんですけど。あれは衝撃だったね、本当にね」とSEIKINも振り返った。

 以前より、ヒューマンビート・ボクサーやアカペラ・シンガーとして活動してきたHIKAKIN & SEIKINは、ペンタトニックスが持つ魅力について次のように語っている。

画像2: HIKAKIN & SEIKINとのコラボ秘話とは?ペンタトニックスの今年のクリスマスアルバムは一味違う

「歌が上手いのはもちろんなんですけど、1人1人のそのキャラクターがみんな違うんだけど、それが合わさったときにすごいハーモニーになるんですよ。そこはすごくペンタトニックスのすごいところだと思ってて、声がそれぞれ結構違うでしょ。それぞれが特徴的な声をしてるのに、合わさったときにすごく綺麗になるっていうのが本当にすごいなといつも思ってます」ーSEIKIN

「僕はビートボックスやってるんで、ビートボックスのケビンの迫力とかリズム感がやばいですね。本当に世界にあの人しかいないなっていう迫力とか音を奏でてるなって思うのと、ベースのマットの低音がめちゃくちゃ低いところまでスーッと行ってる。2人のビートボックスとベースで支えてるパワーもすごいんですよね」ーHIKAKIN

過去にも日本のアーティストとのコラボ歴があるペンタトニックス

 2014年に日本デビューを果たして以降、同年にリリースしたクリスマス・アルバム『ザッツ・クリスマス・トゥ・ミー』 で山下達郎の名曲「クリスマス・イブ」をカバーしたり、Perfumeの代表曲をマッシュアップした「Perfume Medley」をリリースしたり、日本に縁のある楽曲を多くリリースしてきたペンタトニックス。

 そんな彼らは昨年、6年ぶりにリリースしたオリジナルアルバム『ラッキー・ワンズ』のデラックス・エディションに収録した初の日本語入り曲「Midnight In Tokyo」で、Little Glee Monsterとコラボ。

 ペンタトニックスにとってLittle Glee Monsterとのコラボはこの曲が2度目で、2020年11月にはLittle Glee Monsterの「Dear My Friend」にフィーチャリングで参加した。

 いずれもコロナ禍にリモートという形で収録された楽曲。2組は「Dear My Friend」で日本発のYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」にも出演して、こちらもリモートでコラボレーションした。

 デビュー以来ずっと日本愛を示してきてくれたペンタトニックスだが、コロナ禍に入ってからLittle Glee Monsterと取り組んだ何度かのコラボレーションが、HIKAKIN & SEIKINを含む世界各国のアーティストとのコラボレーションを思いつくきっかけになった可能性も少なからずありそう。

 ペンタトニックスは『ホリデイズ・アラウンド・ザ・ワールド』で実現した欧米以外の地域出身のアーティストたちとのコラボについて、米BroadwayWorldに次のように語っている。

画像3: HIKAKIN & SEIKINとのコラボ秘話とは?ペンタトニックスの今年のクリスマスアルバムは一味違う

「自分では考えつかないようなスケールで歌ったり、自分では選ばないようなスタイルを選択する他の国のシンガーやアーティストと一緒に歌ったりすることは新鮮でした」ースコット・ホーイング

「欧米の文化では聴かないようなね」ーミッチ・グラッシ

『ホリデイズ・アラウンド・ザ・ワールド』注目曲を紹介

 もちろん、「ラスト・クリスマス」以外の『ホリデイズ・アラウンド・ザ・ワールド』収録曲も、クリスマス気分を高めてくれる曲ばかり。

「プレイヤーズ・フォー・ディス・ワールド」

 アルバムのリードシングルである「プレイヤーズ・フォー・ディス・ワールド」でペンタトニックスが呼びかけるのは、様々なことが起きている世界情勢のなかで、希望を持とうというメッセージ。ケヴィン・オルソラによれば、この楽曲はアルバムの中心と言えるような楽曲だそうで、米Peopleとのインタビューで楽曲について次のように語っている。

画像4: HIKAKIN & SEIKINとのコラボ秘話とは?ペンタトニックスの今年のクリスマスアルバムは一味違う

「これはアルバムを繋ぎ止めているような楽曲です。世界で今、あまりに多くのことが起きているなかで、希望や愛、光、世界への平和を願っている世界中のアーティストたちから届いた祈りを集めたような楽曲になっているのです」ーケヴィン

軌道を外れてしまった世の中を
自分たちで守らなければ
手を挙げて 共に立ち上がろう
今すぐに 今しかないから

この世界のために祈りを 自分たちを守らなければ

ー「プレイヤーズ・フォー・ディス・ワールド」歌詞抜粋

「キッド・オン・クリスマス feat.メーガン・トレイナー」

 クリスマス・シーズンの幕開けを告げるような「キッド・オン・クリスマス」で、ペンタトニックスとメーガンは、“クリスマスはみんなのもの”だと思い出させてくれる。「毎年 新たな気持ちで12月を迎えられますように/信じる気持ちを いつまでも忘れないで」と呼びかけるこの曲は、大人たちも、毎年クリスマスを楽しみにしていたあの頃を思い出せるような1曲。

クリスマスには いつまでも子供のままでいて

87歳になる人も 11歳になる子も
いくつになっても キャンディが詰まった靴下はうれしいもの

起きたら目を見開いて
すべての瞬間に小さな愛と喜びを感じよう
ワクワクする気持ちを失わないで

ー「キッド・オン・クリスマス」歌詞抜粋

3年ぶりの来日公演も決定!

 そんなペンタトニックスは、2023年3月にジャパン・ツアーを行なうことも発表! 彼らが来日公演を行なうのは3年ぶりで、ジャパン・ツアーは3月8日(水)大阪国際会議場(グランキューブ大阪)公演からスタートして、その後、東京ガーデンシアターで2公演を行ない、3月14日(火)に名古屋国際会議場 センチュリーホール公演で締め括られる。

 ぜひ『ホリデイズ・アラウンド・ザ・ワールド』でクリスマス気分を高めた後は、魔法のような5人のハーモニーで彩られる最高のパフォーマンスが約束されている、ジャパン・ツアーにも足を運んでもらいたい。

<来日公演情報>
ペンタトニックス ジャパン・ツアー

画像: 「キッド・オン・クリスマス feat.メーガン・トレイナー」

2023年3月8日(水)大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
2023年3月9日(木)東京ガーデンシアター
2023年3月11日(土)東京ガーデンシアター
2023年3月14日(火)名古屋国際会議場 センチュリーホール
OPEN 18:00/ START 19:00(※11日の公演はOPEN 17:00/ START 18:00)
ステージフロント指定席(最前5列限定!)¥35,000(税込)
S指定席¥20,000(税込)
A指定席¥16,000(税込)
チケットは12月10日(土)より一般発売中。

公式サイトはこちら:https://www.creativeman.co.jp/artist/2023/03pentatonix/

<リリース情報>

ペンタトニックス | PENTATONIX
ホリデイズ・アラウンド・ザ・ワールド
国内盤 発売中(11月16日発売)
SICP-6491 | 2,640円(税込)
【初回仕様限定】オリジナル・ステッカー封入
【先着購入者特典】オリジナルクリスマスカード

アルバムの購入やストリーミング/ダウンロードはコチラ

画像: ptxptx.lnk.to
ptxptx.lnk.to

1. キッド・オン・クリスマスfeat.メーガン・トレイナー 
2. イッツ・ザ・モースト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー feat. マガッテ・フォール
3. ラヴ・ケイム・オン・クリスマス (ジョイ・トゥ・ザ・ワールドxクママ・パパ) feat. グレイス・ルクワ
4. スター・オン・トップ
5. プレイヤーズ・フォー・ディス・ワールド
6. 天には栄え feat. ヒバ・タワジ
7. クリスマス・イン・アワー・ハーツ feat. レア・サロンガ
8. フェリス・ナヴィダ feat. ラ・サンタ・セシリア
9. ラスト・クリスマス feat. HIKAKIN & SEIKIN
10. きよしこの夜 feat. ザ・キングズ・シンガーズ

Photo:ゲッティイメージズ

(フロントロウ編集部)

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