スティーブン・スピルバーグ監督による1975年の映画『ジョーズ』で人々を恐怖させたサメ。あのサメには、あだ名があった…!(フロントロウ編集部)

『ジョーズ』の人食いサメ、可愛がられていた

 ハリウッドきってのヒットメーカーとして知られるスティーブン・スピルバーグ監督といえば、『E.T.』や『ジュラシック・パーク』といったファミリー向け映画のイメージを持っている人もいるかもしれないが、キャリアの初期には1971年の映画『激突!』で映画界に衝撃を与え、1975年の映画『ジョーズ』でその名を世界にとどろかせた。

 『ジョーズ』は、いまや“サメ映画”の先駆けとも言えるかもしれないが、海に人食いサメがいるかもしれない可能性を知りながら知らんぷりを決め込んだ警察や政治家、深刻さを理解しない市民の姿などは、新型コロナウイルスのパンデミックで混乱する社会と類似しており、人間の本質を描いているという再評価も。

 そんな『ジョーズ』が撮られたのはCGがないような時代で、人食いサメは1.2トンにもなる機械だった。ちなみに、3体用意されたという。

画像: サメのブルース。

サメのブルース。

 そして撮影現場では、このサメたちにあだ名が。その名前は、ブルース!

 スピルバーグ監督の顧問弁護士であるブルース・レイマーから取ったそう。人食いサメに、一体なぜ親しい知人の名前を…。

 とはいえ、人間である自分を食べようと襲ってくるサメに、ブルースと呼びかけているキャストやスタッフたちの姿を想像すると、クスっとくる。映画の中では怖かったサメだが、カメラが映していないところでは可愛がられていたのだろう。

(フロントロウ編集部)

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